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[モーニングサテライト]「大浜見聞録」地価上昇の木更津!オーガニックシティとは?[木更津市]

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先日、国土交通省が発表した公示地価では東京・大阪・名古屋の3大都市で8年ぶりに揃って下落しました。一方で新型コロナによる生活環境の変化で地価が上昇しているところもあります。

そのひとつが今回取り上げる千葉県木更津市。

テレワークやリモートワークの進展で移住先として注目されている面もありますが、企業も事業の拠点を木更津にしようとする動きも出始めています。

その背景にある木更津の町づくりを取材しました。

木更津市

[blogcard url="https://www.city.kisarazu.lg.jp/"]

千葉県の木更津市にやって来ました。東京から高速バスで1時間ほどですが最近は地価も上昇していて再開発も始まっているとのことです。一体何が変わっているのでしょうか。

住宅開発が進む木更津市・金田地区。

アウトレットモールなどの商業施設で賑わい、来年夏にはコストコが本社を移転します。

千葉県の2021年の公示地価は1年前と比べ0.3%上昇。特に上昇が目立つのが木更津市や君津市で人口流入が続いています。

先程の金田地区を始め、木更津には5%以上上昇している地域もあります。

4年ほど前に始まった市の「オーガニックシティ計画」、木更津の自然とともに人や企業が有機的につながろうという掛け声で動き出しました。

市役所の一画にあるPRコーナーでは地産地食や助け合い、環境保護を推進する企業を明記しています。

地域活動に積極的な大手鉄鋼メーカーから地元産食材を使用する弁当店まで宣言企業は61にのぼります。

バラバラに行っていた活動がSDGsや市のオーガニック構想により取り組みが活発になり、連携して地域を良くしていこうという流れに。

市内のある小売店を訪れました。

販売しているのは健康に意識を置いた商品でオーガニックの雑穀を中心とした食品です。

そして人気なのがこちらのお酒。木更津さんの梅を使った砂糖不使用の梅酒です。

1,000を超える事業者が参加するコンテストでグランプリに選ばれました。

ベアーズ代表の林利江さん、

酒造免許を取りました。

免許を取るときに年間6キロリットル、最低製造量の制約がある。

なかなか取ることができない。

免許を取得したのは3年前です。倉庫だった場所を酒蔵に。

市が国に掛け合い木更津市は国の構造改革特区「木更津市地域特産物リキュール特区」の認定を受けました。

市内で酒造免許を取得するときに求められる最低限の製造量が6分の1に緩和され、林さんのような小規模な事業者でも製造が可能に。

一方で地元の農産物を使うことが求められます。

町を継続していくにはオーガニックしかない。

オーガニックシティ構想に。

オーガニックシティ宣言に参加する企業同士が有機的につながり相乗効果を生むケースも増えつつあります。

花田宗範さんは省エネ・太陽光パネルを活用したリフォーム工事などを手掛けています。

宣言企業になったことで地元の高校生と実験を行ったり、災害時に電気自動車を活用するデモンストレーションを行ったりと活動の場を広げています。

ハナダ電気技術工業の代表、花田宗範さん

木更津市から機会を得てイベントでこのような活動ができ、知ってもらう機会が増えた。

市内の工業団地に工場を構えるエジソンパワーは蓄電池のほか、自然エネルギーを貯蔵するシステムを開発しています。

エジソンパワーの蓄電池事業本部長、中村岳夫さん、

工場の電気再エネ率100%になりました。

ほぼ太陽光で動いています。

太陽光による電気を蓄電池に貯めて工場の電力を賄っている。

現在開発中の蓄電池は機能を限定し、低価格にしたものです。

花田さんのフィリピンの顧客による要望が開発のきっかけでした。

電池の容量は8キロワット時。

一般家庭で使う8割の電気を賄える

高付加価値は単価が上がり、海外では手が出なくなる。

花田さんから現地の事情を聞いて、簡素化が必要というのが分かった。

オーガニックシティの理念に注目したのが外資系企業ポルシェ。

建設しているのは今年夏にオープンする施設。

全長2.1キロメートルの試乗コースのほか、レストランやビジネスイベントができる会議室などがあります。

市が千葉県と協定を締結し、環境保全や災害時の地域支援活動などを行います。

総投資額は50億円、ポルシェが進めるSDGsの拠点となります。

ポルシェジャパンの広報部長、黒岩真治さん、

2030年までに販売台数の80%をフル電動自動車かハイブリッド車にする。

木更津市をわれわれの地域と捉え、貢献する。

よき企業市民であるための活動をする。

渡辺芳邦市長は木更津らしさを全面に出し人や企業を呼び込みたいと強調します。

未来志向の若者が言うキーワードがオーガニック

オーガニックな町づくりを進めることは手段。

その先にSDGsがあることを皆さんに理解してもらう。

ターゲットは若者。

未来志向を持った人を呼び込みたい。イコール生産人口になる。

良い人口バランスを作っていくためにもオーガニックはキーワード。

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