男女雇用機会均等法の施行から30年が経ち、女性の働き方というのが大きく変わりました。
雇用機会均等法1期生として入社した女性、いまはどうしているのでしょうか?
キリンエコー株式会社
[blogcard url="http://www.kirin-ec.co.jp/"]
キリンのグループ会社、キリンエコー。
その社長を務める丸山千種さん(55歳)。
およそ200社からなるキリングループの4人の女性社長のうちの1人です。
1986年、キリンビールに初の女性営業職として入社。
女性の営業職はたったの5人でした。
これは入社3年目、取材があって。
男女雇用機会均等法で女性の働く姿が注目されたころ。
初めて女性のビールの営業職ということも話題になって。
1985年、職場での男女平等を定めた男女雇用機会均等法が成立。
丸山さんが社会に出た1986年は、この男女雇用機会均等法が施行され多くの企業で女性総合職の1期生が誕生した年でした。
ビールの営業が男性の仕事だった時代、風当たりも強かったといいます。
大事な情報は私が訪問しているのに話が一切なく、会社に上司宛に電話がかかってきて「実はこういう話があるんだ」とか。
そういう時は居場所がないようでつらかった。
取引先と話を合わせるため、それまで見たこともなかったプロ野球を見るなどして情報を必死に取り入れました。
そうした努力が実を結び、2007年にはキリン初の女性支社長に就任しました。
新生飼料株式会社
[blogcard url="http://shinseishiryo.co.jp/"]
12月中旬、外回り中の丸山さんの姿が。
お得意先に年末のごあいさつ、今年のお礼を兼ねて。
キリンエコーはビールの原材料を搾った後に出る粕を家畜の飼料用に販売しています。
今年はビール粕が売り切れないのではないかと。
ご協力のおかげだと思っている。
新生飼料の深谷宣仁社長、
丸山社長は身のこなし方、女性らしさが伝わる。
ほっとする、丸山社長と話している時は。
社員とのコミュニケーション
そして、仕事の後は…
丸山さんにとって社員とのコミュニケーションも重要な時間です。
ビールも進み、お酒の席ならではのプライベートな話も。
当時は「結婚するなら辞めるんだよね」と言われていたので、結婚することをあまり言いたくなかった。
当時に比べ、女性社員が多くなった今、自身の経験を話す機会も増えたといいます。
若手社員
32年間、第一線を走ってきた丸山さん。
今の若手社員の目にはどう映るのでしょうか?
入社6年目、30歳の平岡彰子さん。
かつての丸山さんと同じビールの営業をしています。
当時は毎日飲んでいた?
そうでしょうね。そうだっと思う、
私は元々、全然飲めなかった、会社に入って飲めるようになった。
訓練で飲めるようになったなと。
中堅に差し掛かった平岡さん、今後の働き方について悩みがありました。
支店長になるとか、リーダー勢に入っていくとは自分で目標に書けずにいて。
リーダーになることに憧れはあった?
憧れはあった。
がむしゃらにとにかく頑張るだけできたところがある。
今の時代でも「女を担当にするなんて」と言われたことがある。
人生の大先輩、かっこいいなと思った。
株式会社メルカリ
[blogcard url="https://www.mercari.com/jp/"]
平成の30年の間に女性の働き方は多様化しています。
急成長を続けるベンチャー企業「メルカリ」。
人事部のyokoさん(28歳)は新しい働き方をしている1人です。
サブのワーク(副業)ではなく、「複業」という認識で仕事を2つ持っている。
2つの仕事を持つというyokoさん。
平日はメルカリで働き、土日は副業の片付けコンサルタントをしています。
yokoの片付けブログ
[blogcard url="https://lineblog.me/yoko_interior1/"]
自宅を訪ねました。
部屋の中を見渡すと、物が少なくスッキリとしています。
さらに、
缶詰めはこんな感じ。
細い箱に入れると分かりやすくていい。
片付けは趣味でもあるというyokoさん。
この片付け力を武器に1年程前からコンサルタントの仕事を始めました。
土曜日の朝8時。
夫のまさひろさんに子どもを預け、仕事に出かけるよyokoさん、
都内に住むお客様の家に向かいます。
到着するとすぐにビニールシートを広げたyokoさん。
この日の依頼はキッチンの片付け。
戸棚にしまっているものを全て出し、物をどれくらい持っているかを確認します。
デザインが気に入らなければ絶対使わないと思うので置いておかない方がいいかと。
料理に使いそうですか?
使い勝手が分からない。
コンサルタント料は1時間3,000円。
お客様に仕分け方のコツをアドバイスします。
片付け開始からおよそ8時間後、片付ける前と比べるとこの通り。
箸やスプーンはひと目で分かるように。
使わないものはこんなにありました。
片付けは1人だとおっくうになるので楽しめる時間で良かった。
めちゃくちゃ嬉しい。
「楽しい」と言ってもらうことがゴールだったりするので。
家では2歳の息子のママ。
子育てをしながら2つの仕事をこなすyokoさんについて夫のまさひとさんは、
仕事が2つあると何か変化があった時にリスクヘッジになるのでいい働き方かと。
yokoさんは何故こうした働き方を選んだのでしょうか?
経済的・精神的にも自分を支えるものが1つしかないと倒れてしまうと思い。
私が楽しく生きることを全うしなければ家族も幸せではないと思っている。
複数の仕事を持つことは自分の人生を生ききるための方法。