6月17日は西日本を中心に各地で気温が30度を超える真夏日となる一方、東京都内は曇り空でそれほど暑くなることはありませんでした。
ただそんな中でも熱中症の症状で小学生が救急搬送されるなど熱中症のリスクは高まっています。一体何故なのでしょうか。
気温25度以下でも熱中症!要注意 週末からの暑さ
眩い太陽のもと、福岡の海水浴場が海開きを迎えました。
福岡市内では6月17日に気温30度を超えるなど西日本を中心に各地で真夏日となりました。
そんな中、都内の小学校「狛江第三小学校」では…
梅田聖記者

こちらの体育館で体力測定をしていた児童のうち数名が体調不良を訴え救急車で搬送されました。
5年生の児童6人が熱中症の症状を訴え、4人が緊急搬送されました。
通学する児童

ピーポーピーポー音がして、見たら救急車が来ていた。
誰か病気になっちゃったのかと。
当時、児童たちはマスクを外していて、気温は25度を下回っていました。
副校長もこの気温での熱中症に戸惑いを隠せません。
狛江第三小学校

学校では換気など十分に気を付けて実施したが体調不良を訴える子が出たことは申し訳なく思っている。
6月17日は福井県の小学校「福井私立湊小学校」でも気温27度ほどの状況で児童20人が熱中症の症状で病院に搬送されています。
それほど高温ではない中の熱中症、なぜいま増加しているのでしょうか。
テレビ東京
解説委員 気象予報士
久保田 麻三留さん

本来この時期は夏に向けて体が暑さに慣れていく時期だが、あまり気温が高くなかったところに急に気温が上がって湿度が高かった。
湿度が高いと汗が蒸発しないので体に熱がこもって熱中症になりやすい。
週末から週明けにかけて気温の上昇が予想されていることからさらに注意が必要だといいます。
テレビ東京
解説委員 気象予報士
久保田 麻三留さん

軒並み東京から西は30度を超える予想。時期が時期なので湿度も高い。
熱中症のリスクがかなり高くなりそうで注意が必要。
夏本番を前に飲料メーカーも動き出しています。
キリンビバレッジ
マーケティング部
伊原綾乃さん

熱中症対策で塩分摂取が叫ばれている中で「ソルティライチ」を活用してもらえるように商品の設計をしている。
キリンビバレッジはコロナの減少とともに外で活用する機会が増えると見込んでいてソルティライチの生産を強化。6月の生産本数を1年前より3割増産する計画です。
キリンビバレッジ
マーケティング部
伊原綾乃さん

気温が高まるとそれだけ飲料を飲む機会は増える傾向があるので、そういう意味ではビジネスチャンスと捉えている。
熱中症対策グッズに注目!トレンドは"涼しく節電"
熱中症対策グッズの販売を強化しているのは銀座ロフトです。
原田修佑キャスター

銀座ロフトに来ています。暑さ対策グッズのコーナーが広く設けられています。
なかでも今年イチオシの商品が…
ロフト 広報
田中寛子さん

首に着けるリングのものが非常によく売れている。
冷蔵庫で冷やすこともいらない。28度の状態で自然に凍ってしまう。
こちらの商品「COOLOOPアイスネックリング」、28度以下の環境で自然に凍る特殊な素材を使用しています。
原田修佑キャスター

触った感じはそんなに冷たくないですね。
首に着けるとひんやりします。心地よい、冷たすぎず、ぬるくもなく。
いいですね、快適です。
重さもないのでそこまでストレスも。
およそ27度の状態を2時間ほど保つことができるといいます。
28度を超えると液状化していきますが、28度以下で凍るため半永久的に使うことができます。
すでに暑さ対策グッズの売れ行きは好調で、こちらの店舗では去年と比べて売り上げが2倍に伸びています。
なかでも注目は…
ロフト 広報
田中寛子さん

省エネタイプ、電気を使わない商品がよく出ている。
瞬時に冷却できるゲルのスプレーやシャツなどに吹きかけるミストなど電気を使わなくても涼しくなれる商品に注目が集まっていました。
日本経済新聞社の試算によると8月分の一般家庭の電気料金は燃料価格の上昇を受け、東京電力で1年前より3割高くなる見通しです。
さらに政府が7年ぶりの節電要請に踏み切ることから家庭でエアコンを使う機会が減る可能性もあります。
家庭でも気軽に使える熱中症対策グッズへの注目が高まりそうです。