ビジネス関連 ワールドビジネスサテライト

[WBS][ケーザイのナゼ?]ナゼ?ネオクラシックカー人気沸騰!あなたの"ギモン"直撃リサーチ[株式会社KINTO]

2022年8月27日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

「ケーザイのナゼ」です。いま昭和レトロや平成レトロが若者を中心に人気を集めていますが実はその人気は自動車にも広がっていて「ネオクラシックカー」と呼ばれています。ただ懐かしいだけではない車ならではの理由を直撃リサーチしていきました。

ネオクラシックカーが人気のワケ

トヨタのスポーツモデル専用の販売店「GR Garage 東京三鷹」。

レーシングカーの横を通ってお客さんが案内された先に置かれていたのは今からおよそ30年前、1992年に製造されたトヨタのスープラです。

利用客
安西理さん(53歳)

免許取ったときに欲しいと思っていたが残念ながら違う車を買ったため気になっていた1台。
自分が買いたかった車がレンタルできるのでほとんど夢みたい。

実はこの車はレンタカー。トヨタのサブスクサービス「KINTO」が期間限定で始めた旧車の貸し出しサービスです。

ナゼ?KINTOがレンタル

しかし、なぜKINTOがレンタルを始めたのでしょうか。

KINTO 総合企画部
布川康之部長

トヨタの新車のサブスクがメイン事業になるが、会社のモットーとしては移動に感動をもたらしたい。
日本を支えてきてくれた車、大事に扱うことでカルチャーができれば一番うれしい。

1975年のセリカリフトバック。レンタルするのは75歳の箱崎滋さん。その理由は…

利用客
箱崎滋さん(75歳)

息子が僕の誕生日祝いに。
昔、50年前に乗っていた車だから懐かしい。最高の贈り物。

箱崎さんが昔乗っていた車です。今回、同じ車のレンタカーをプレゼントで申し込んだのは当時赤ん坊だった息子さんです。

KINTOが今回貸し出すのはセリカやスープラなど4台の旧車。反応は上々で期間中の予約はほぼ埋まっているといいます。

KINTO 総合企画部
布川康之部長

50代、60代のリアルタイマーのお客様が多いと思ったが、ふたを開けると20代から始まりまんべんなく利用してもらっている。
稼働率が高すぎて車の方が心配。

こうした旧車はネオクラシックカーと呼ばれいま幅広い世代から支持を集めています。

日本スポーツカー沸騰のワケ

専門の販売店「ガレージ カレント」を訪ねるとその人気は価格にも現れていました。

カレント自動車 販売事業部
栗田佳祐部長

こちらが86年の「セリカXX」。
スカイライン「鉄仮面」と呼ばれる車。

高級車の証だったレースのシートカバーが当時のまま残るセリカ。内装もきれいなまま、気になる価格は…

カレント自動車 販売事業部
栗田佳祐部長

1986年式 セリカXXは728万円。

製造から30年以上経過した車ですが当時の新車価格の3倍以上です。

最近仕入れた1995年式のトヨタ「スープラ」も…

カレント自動車 販売事業部
栗田佳祐部長

詳しい額は言えないが新車価格よりも高い金額で仕入れている。
90年代、2000年代初頭までの国産スポーツカーは高い価格が続いている。

中古車情報サイトを見ると先程販売店が仕入れたものと同じ型のスープラは878万円。さらに同じ年代の日産スカイラインはなんと1,500万円を上回ります。

古い国産スポーツカーが高騰

なぜいま古い国産スポーツカーの価格が高騰しているのでしょうか。

中古車販売情報サイトを運営
プロト コーポレーション
大塚憲司さん

アメリカの25年ルール。

右側通行のアメリカでは安全上の問題から右ハンドルの日本車の輸入を認めていません。ところが登録後25年が経つとクラシックカーとみなされ安全基準なども緩和され輸入ができるようになるのです。

中古車販売情報サイトを運営
プロト コーポレーション
大塚憲司さん

国産スポーツカーは25年経過して米国に持っていけるようになると価格が高くなる傾向。

実際、ここ数年、日本からアメリカへの中古車の輸出台数は大幅に伸びています。

アメリカで日本車が高値で取り引きされ始めたことで品薄になり、日本での価格も高騰しているのです。

中古車販売情報サイトを運営
プロト コーポレーション
大塚憲司さん

為替の影響で海外の方が日本の中古車を買いやすい環境。
今後も車種によっては価格高騰が続く。

-ビジネス関連, ワールドビジネスサテライト
-,