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[WBS][NEXT STAGE コロナとの戦い]自費PCR検査2,900円?[株式会社木下グループ]

2020年12月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式会社木下グループ

[blogcard url="https://www.kinoshita-group.co.jp/"]

感染拡大が止まらない中、症状がなくてもPCR検査を受けたいと考える人が増えています。

中地功記者、

時刻は午後12時半を過ぎたところです。新橋にある新型コロナPCR検査センターの前には行列ができています。

先週金曜日にオープンした民間の検査センター。

現在予約が殺到していて1日750人以上が訪れています。

検査は1回2,900円という安さです。

来週から出張で関西とかいろいろな所に行くので、向こうも安心するだろうと。

値段を見てすぐ決めた。

立憲民主党の徳永エリ参院議員、

私は北海道の参議院議員。

地元に帰るためにはPCR検査を受けて陰性だと確認しないと周りに心配かけるので。

通常、症状がある人や濃厚接触者は行政検査の対象となり検査費が公費で賄われます。

しかし、出張や旅行などの前に陰性を確認したいという人は公費の対象とならないためこのような自費検査の需要が高まっているのです。

検査の方法はいたってシンプルです。ブース内で唾液を容器に入れ、それを提出するだけ。

検査結果は翌日にメールで届きます。

運営しているのは工務店や不動産を手掛ける木下グループ。

新型コロナ検査センターの稲川太郎部長、

介護施設、保育園をやっているグループとして1人でも感染者を出してはいけないという思いからグループ全体でPCRセンターを導入。自分たちが利用するなかで多くの人にも利用してもらいたいと思い作った。

また安さのヒミツは検査が終わるとウイルスを不活化させるキノシールドと呼ばれる抗ウイルス・抗菌剤を散布。

行うのはグループ会社の木下抗菌サービスです。

その他、不動産やリフォーム、検査もグループの医療法人が監修し、全てをグループ内で行っています。

まもなく新宿歌舞伎町にもオープンする。

その他、首都圏で6センターをオープンする予定で進めている。

来月1月には1日2万件の検査を目指していて、そのような大量受注を見据えたことも2,900円という安さにつながっています。

株式会社ダナフォーム

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さらに割安な価格で受けられるPCR検査センターが12月10日に登場します。

高島嘉成記者、

こちら明日オープンするPCR検査場です。前日だということで準備が進められています。

パーテンションで部屋が8つに区切られただけの簡素な検査場。

こちらも唾液による検査で1回なんと1,980円から受けられます。

なぜ検査が格安で受けられるのでしょうか?

SSダナフォームの野口朋子取締役、

民間の多くの検査場ではメーカーから試薬購入するのが一般的。

われわれは親会社から試薬を購入している。安価の提供が可能になっている。

試薬の開発から製造、サービスの提供までを一括して自社グループで行うことでコストが抑えられたといいます。

グループで開発した試薬では最短およそ40分でウイルスが検出できます。

1,980円の場合、検査の翌日に結果が届きますが、追加で8,000円ほど払えば検査の当日に結果を受け取れます。

オープン当初は1日300人を見込んでいる。

来週からは1,000人規模の受付を考えている。

昭和大学

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専門家も低価格な民間のPCR検査サービスが増えることは感染拡大の抑止につながると評価します。

ただ陽生との結果を受け取った人たちをフォローする仕組みづくりが重要だといいます。

昭和大学医学部の二木芳人客員教授、

そういう人たちはおそらく想定外でかなり驚くと思う。

どうしていいかと迷ったりするので、そういう場合は検査を受ける前から保健所、医療機関を受診して改めて適正な検査を受けてと。

検査会社の方で決めておく必要がある。

医師の診断がある医療機関で受診・検査を行った場合、陽生になると医療機関が保健所に連絡する義務があり、保健所が入院や療養の調整を行ったり、濃厚接触者の追跡調査などを行います。

しかし医師の診断のない自費検査で陽生の疑いが出たとしても保健所に報告する義務はないため感染の実態を国や自治体が把握できないことに加え、急変した時の対応や感染防止対策ができない恐れもあります。

陰性ならそれなりにその結果は評価していいと思うが、問題は陽生になった場合。

感染していると医師の診断がついているわけではない。

どうしても行動自粛への影響力が弱い。保健所の管轄下で指示を受けて、その指示に従って行動しないと周辺への感染リスクが多少高まる。

楽天株式会社

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一方、企業や団体を対象としたPCR検査サービスも広がりを見せています。

楽天が来週から始めるのは唾液でPCR検査ができるサービスです。

特徴の一つがこちらの唾液採取キット。

唾液を入れ、フタを閉めると…

楽天の安藤公二常務執行役員、

ふたの部分に黄色い溶液がある。

新型コロナを不活性化させる不活性化溶液が入っている。

楽天が製薬企業のタカラバイオと共同で開発した独自の不活性化溶液で新型コロナの感染力をなくすことができ、安心して検体を回収することができます。

集めた検体は企業から検査機関に直接送付、検査結果は事前に選んだ医療機関を通じて企業側へと通知されます。

医療機関との連携が大きな強みで陽生の人が出た場合はすぐに医師の診断を求めることができます。

万が一、陽生になった場合、医療機関が介在していないと何もその後フォローがないので、もう一度医療機関に行き検査をしないといけない。

安心して企業、団体に検査を受けてもらいたいと思ったので医療機関を必ず介在させることにした

金額は1人7,980円。医療機関が介在するサービスとしては数万円程度かかる一般的なクリニックなどの検査に比べ値段は抑えられています。

導入を決めた1社が東急です。

これまで別の検査機関で重合員のPCR検査を実施していましたが検査の手間や費用が大幅に軽減させるといいます。

東急の三宅慎一さん、

現在実施中のPCR検査に比べると費用がおおむね半額

早期発見、早期隔離、早期治療につながる形で実施できればと考えている。

まずは今月下旬からグループ傘下の介護施設や保育園などの全従業員、およそ1,650人を対象に検査を実施するということです。

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