こちらに用意したのは4月1日に値上げする商品です。チーズやプリンなどの乳製品や食用油、そしてケチャップや味噌といった調味料、さらにはティッシュや紙オムツの紙製品まで、そしてレトルトカレーもあります。あらゆる食料品や日用品が含まれています。
さらに政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格も2割近く引き上げられるためパンやパスタ、うどんなどの価格もさらに上がると予想されています。
このような値上げラッシュの中、あえて価格を据え置く小売店もあります。原材料価格が高騰しても値上げしない理由を探りました。
価格据え置きなぜ!豪華弁当が999円!?
3月31日から開催されている京王百貨店の大北海道展。
豪華な海の幸やスイーツが並ぶ中、今回の目玉は…
カニやウニ、イクラなど海の幸9種類をもりもりに盛ってお値段なんと999円。
京王百貨店はこの999円弁当をおよそ10年前から販売。コロナで中断していましたが、今回3年ぶりに復活しました。
海鮮弁当の原材料は3年前から2割ほど上がったといいますが、なぜ価格を据え置くことができたのでしょうか。
札幌 今井商店の今井均さん。
だいぶ前から値上がり基調だったので上がる前に在庫を少し増やした。
食材の値上がりを見越して安いうちに仕入れていたのです。
ステーキ弁当を販売するこちらの店も…
旭川産の牛ステーキが6枚のった弁当を999円で販売。
道の駅なかがわの阿曾沼真麻さん。
当社は自社加工しているので多少抑えられている。ギリギリだが。
原価割れスレスレだという999円弁当。
しかし、お客さんの様子をよく見てみると999円弁当に加えて1,600円以上する高級弁当もお買い上げ。
これ(ステーキ弁当)が目当てだった。これ(チラシ)を見て突進してきた。
普段はちょっと買えないがお土産にいいと思って。
妻にこれ(999円弁当を)買ってくるように言われた。海の幸と肉、それぞれ買うようにと。
高級弁当も合わせ害するお客さんも多いようです。
京王百貨店 新宿店の堀江英喜さん。
999円の買い得のものを求めながらスイーツ・惣菜なども買い回ってもらい北海道を盛り上げてほしい。