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[がっちりマンデー]急増!「地元調味料」!(3)[有限会社かんずり]

急増!「地元調味料」!

有限会社かんずり

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続いてやって来たのは新潟県の南部にある妙高市。

和風の外観が目を引きますが、「のんずり」って会社ですかね?

お出迎え頂いたのは優しい笑顔が印象的な社長の東條昭人さん。

「こちらで急増している調味料ってなんですか?」

かんずりと言う香辛調味料。

看板に書かれていた文字、これで「かんずり」って読むんです。

こちらの会社、かんずりが作っているのは新潟県妙高の地元調味料「かんずり」。

ピリッとした唐辛子の辛さと柚子の香りが特徴でお鍋や冷奴などによく合う!

お豆腐に乗せて食べてみると、

始め塩味がちょっと来て、酸味がきて、はい辛い。

大豆の後を楽しんだ後に、後から辛みが来るから二度美味しいって感じ。

実はかんずり、この地方では400年以上前から伝わる伝統調味料。

実際に地元の方に聞いてみますと…

「これ知ってます?」

知ってるよ。妙高で有名なかんずりです。

辛いけれど煮物なんかにするとなめらかな味になってうまいんだ

調味料っていえばかんずり

妙高地域では皆さん知っているかんずりの売上げがここ最近グイグイ伸びているらしい。

急激な売上げはないんですけど、20年で倍くらいの売上げになっております。

1966年の発売から右肩上がりで販売数を伸ばし、94年におよそ1億円だった売上げは24年間で2億円に倍増。

急増している理由はその作り方にあるという。

こちらがかんずりを作る加工場兼倉庫。

大きなプラスチック容器がぎっしりと積み上げられたかんずりの加工場。

こちらの方からご覧ください。

こちらがかんずりを作るための専用の唐辛子。

昭和30年から開発が続いているかんずり専用の唐辛子「エス30」。

辛過ぎず、身の部分が大きいのが特徴で大きさは鷹の爪のおよそ5倍。

夏から秋にかけて収穫したこのエス30を天然の海水塩でじっくりと塩漬けするのですが。ここからがかんずりの美味しさを最大限に引き出すこの会社独自の工程。

雪さらしって言う工程があるんですけど、寒い冬場に唐辛子を雪にまいて唐辛子が持っている苦味やアクを雪に吸い取ってもらう。

かんずり作りでも最も重要なのが毎年1月から3月に行う雪さらしという作業。

塩漬けした唐辛子を雪の上にまくとスポンジのように雪が唐辛子を包み込み苦味や塩分をほどよく吸い取ってくれる。

雪さらしが終わった唐辛子は柚子と唐辛子を混ぜ合わせ細かくカット。

最期に加工場の中で3年間じっくり発酵させれば妙高の伝統調味料かんずりの完成。

しかしこのかんずり、発売当初はほとんど売れなかった。

一体どうやって20年間で売上を倍増させたのか?

まずは地元の基盤となるスーパーさんに商品を置いていただけるように交渉するところから始めました。

東條さんが狙ったのは新潟県内だけにお店が多い地元スーパー。

例えば新潟県だけで7店舗展開するイチコでは、調味料売り場にかんずりがずらりと並ぶのはもちろん、お惣菜売り場にはかんずりに漬け込んだ唐揚げを発売。

野菜・肉などの料理の具材としてかんずりをスーパーで売ってもらう。

かんずりを料理の材料にしてもらえば普通の使い方よりたくさん買ってもらえるってワケ。

地元スーパーを狙った戦略で着実に業績を伸ばし、20年間で売上は倍増。

今では全国で年間2億円を売り上げる儲かり調味料になったのです。

かんずりはかんずりだけでがっちり!

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