カモ井加工紙株式会社
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1960年、カモ井加工紙。その商品は60代以上の方にはお家で見たことがあるはず「ハイトリ紙」。
粘着でハエを捕まえるという斬新なアイデアが受け大ヒット!
最盛期の1960年代には4,500万本も売り上げた年もありました。
でも、さすがにもう吊るしているお宅って見かけなくなりましたよね。
じゃあカモ井加工紙は今どうしているのか?
そこで本社がある岡山県倉敷市へ。
ぶっちゃけ今どうんなんですか?
監査役の樋口隆司さんは、
おかげさまで14年連続で増収!
2003年から45億、49億、50億、53億、57億、59億、69億、79億、84億、94億、102億、106億、109億。去年が109億円。
14年連続売上アップってハイトリ紙ってそんなに売れているの?
今はこれです!
「これ何ですか?」
マスキングテープです。
マスキングテープ
ハイトリ紙のカモ井加工紙がいま女子に大人気のマスキングテープでがっちり!
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カモ井加工紙は2008年に文具雑貨用のマスキングテープを販売。
簡単にちぎれて貼れるし、文字を書くこともできる上、スーッとキレイに剥がせる。
機能的でカワイイっていうのが受けて年々売り上げもアップ!
今ではカモ井加工紙の主力製品に成長!
それにしても何故マスキングテープでがっちりなのか?
専務の谷口幸生専務に聞いてみると、
まずハイトリ紙から塗装用のマスキングテープ。基本的には紙と粘着剤をくっつける技術。
ハイトリ紙で培った紙と粘着の技術を生かして1965年、塗装・建築用に目張りをするマスキングテープを開発。
それ以来52年、プロ用を作り続けていたカモ井加工紙。
とはいえ、
「プロ用から雑貨用に行ったんですよね? 何があったんですか?」
東京でカフェを経営している人たちが工業用のマスキングテープを使った小冊子を作っていて、その人達が工場を見学させてほしいとか、こういうテープを作ってみないかという話があって、このタイプを試作して世の中に出した。
「一般の人っていうことですか?」
そうです、一般の方です。3人の女性です。
11年前の2006年、カモ井加工紙の工場に現れたのはカフェのオーナーにコラージュ作家、そしてデザイナーの女性3人組。
彼女たちに共通していたのがマスキングテープ愛好家。
工業用マスキングテープでカワイイを演出しまくっていた3人が聖地であるマスキングテープ工場に入るやいなや、
なんでもカワイイじゃないですか。これがカワイイって言われた時は「これカワイイ!?」って正直思いましたよ!
「カワイイって言ったんですか?」
そうですよ!それカワイイって表現する人は誰も工場の中にはいない。
そして工場を見て回るうちに「もっとカワイイデザインがあれば売れるのに!」、「そういうの作ってくれませんか?」と直談判してきました。
最初は半信半疑だった谷口さんたちも本気で出してくる彼女たちのカワイイアイデアに「ひょっとしたら売れるかも…」。
そこで思い切って2006年にカワイイマスキングテープの開発をスタート。
テープの柄や色、紙の質や粘着力まで彼女たちが求める使いやすさとカワイイをとことん追求した結果、誕生したのが「mtテープ」でした。
今では毎年100種類以上の柄を岡山の専用工場でガンガン生産。
発売から10年も経たないうちに年間売上げ20億円に。本当に3人の女性さまさま。
ところで疑問が…。
「なんで女性たちはカモ井加工紙さんに来た?」
全国のマスキングテープ工場にオファー出したんですけどOKの回答をしたのがカモ井加工紙だけ。我々は会ってみようかなと思って返事をした。
どんな話にも耳を傾けようとする姿勢が大切なんですね。
カモ井加工紙は今はマスキングテープでがっちり!
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