紙芝居師なっちゃん
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鎌倉の古い住宅街。
とある古民家の前に行列が…。
お待たせしました。
呼び声とともに入っていきます。
中では一体何が?
お客様が全員、席に着くと、
紙芝居師なっちゃんの「やおよろずのカミサマ講座」。
始まったのは紙芝居。
読み聞かせをするのはなっちゃんこと中谷奈津子さん。この道8年の紙芝居師。
お客様のほとんどは大人です。
一体どんな紙芝居なのでしょうか?
紙芝居
「アマテラス」は天の国を守ってください。「スサノオ」はワイルドだから海を守ってください。
題材は古事記。
歴史民俗学を学んでいる中谷さん、その知識を元にオリジナルの絵と言い回しで話を展開していきます。
中谷さんの話術に思わずお客様は惹き込まれていきます。
1回約30分で終了。
すごい分かりやすくて、さらっと覚えられて面白い。
古事記を読もうと思うと大変だがこういうふうにしてくれると分かる。
この紙芝居、実は料金性。1回1,000円~2,000円です。
それでも熱烈なファンが詰めかけます。
2016年までは子供を対象にしていた中谷さん、なぜ大人向けの紙芝居を始めたのでしょうか?
子どもが見てくれている後ろには親が絶対いる。紙芝居は子どものもののようでいて大人のものでもある。大人に紙芝居の良さを分かってもらえたら、これは仕事になるなと。
全国各地を回る中谷さん、あるジャンルの紙芝居を披露しています。
それは街の魅力を紹介する紙芝居。
例えば神戸編。ジャスやラムネなど神戸から日本各地に広まったものをPRするストーリーです。
そんな中谷さんの元にはいろんなところから依頼が…。
いま取り掛かっているのは2018年に披露する作品。依頼したのは海上技術安全研究所。
海上技術安全研究所
海上交通や海洋資源などを研究する国立研究開発法人です。
深海探査機「ほばりん」を紹介する紙芝居の制作を依頼されたのです。
いったい深海はどれくらいの深さがあるのか、そこから知らないといけないので専門書を読んでいる。
入念に下調べをして絵を書いていきます。
完成まであと少し。
そんな中谷さんの次なる夢は、
土着で頑張っている企業の歴史の紙芝居を作って地域に密着した紙芝居師として全国を回りたい。
今までにない紙芝居を作りたい…、中谷さんの物語は続きます。