株式会社カジワラ
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儲かる羽根ビジネス。
続いてやって来たのは埼玉県八潮市にあるカジワラっていう会社。
正直聞いたことない会社ですが…
「儲かってますか?」
儲かってます。がっちりです!
なんとも自信満々の白澤哲哉副所長。
その儲かっている羽根って何なんですか?
こちらです。
ん!?コレは?
あん練り機ですね。
あんこを混ぜる機械なんですけど大事なのが羽根!
こちらがカジワラの儲かる羽根、あんこを混ぜる煮炊撹拌機。
実はカジワラはあんこ撹拌機のトップメーカー。
羊羹で有名な都内の高級和菓子店やお土産で有名な三重県のあの餅菓子店などにも機械を納めている。
このあん練り機も1台200万円以上するんですが、その販売数は…
累計1万2,000台売れてます。
「1万2,000台?」
儲かっております。
ということは単純計算で240億円って、これは相当なバカ売れマシン。
一体カジワラのあんこを混ぜる羽根は何がそんなにスゴいんでしょう?
めちゃくちゃ混ぜるのが上手なんです。
あん練りっていうのは非常に作業が難しい。
美味しいあんこを作るためには煮えたぎるあんこを1時間以上休みなく、焦げないようゆっくり混ぜ続けるのですが…
これがかなりの重労働で長年あん職人さんを悩ませてきた。
そこで色んなメーカーがあんこを自動で混ぜる機械作りに挑戦したもののどうしても鍋に混ぜる死角ができあんこが焦げて味が台無しに…
しかしカジワラは1960年に12年越しで混ぜるのが上手で焦げにくいあん練り機の開發に成功したのです。
実際に動かしてもらうと…
ただ回っているように見えますが。
軸だけじゃなくて羽根ごと回る。
カジワラの撹拌機は根本が回ると同時に斜めのずらした接続部分も回る。
このダブル回転で羽根が鍋全体を資格なしに混ぜるからあんこが焦げ付く前に鍋の表面からあんこをからめ取っていくってワケ!
さらに、
普通の撹拌機はどんどん粒がつぶれる。
絶妙な感じを機械で出すのが難しい。
羽根の回転速度は遅いと焦げる、速いとあんこの粒がつぶれるので1分間におよそ10回転と決まっている。
こうして焦げ付きのないふっくらとしたつぶあんが完成するんです。
そしてこのカジワラはほかにも儲かる羽根がいっぱいある!
あんこがうまく混ぜられれば他のどんな食品でもうまく混ぜることができる。
例えば混ぜるものを変えれば羽根も変わる!
こちらはカスタード用の羽根「カスタード羽根」。
カスタードはあんこより焦げやすいのでおよそ7倍。1分間に70回転。
さらに両脇に泡立てる網パーツが一体化。カスタードがトロッとしてきたらこの網でフワフワに!
ムラのない仕上がりになるように編みの幅は細かく決まっている。
まさに混ぜる羽根のプロ、カジワラですが実はこれまで食品業界では絶対に不可能といわれたあるものを混ぜる羽根も作っちゃったんです。
さらに混ぜ上手な機械でチャーハンを作る機械です。
こちらは1,600万円のチャーハンを作る機械「チャーハン用電磁スチーム」。
混ぜ上手のポイントはこのトゲトゲの羽根。
というのもチャーハンを美味しくパラパラにするにはどうしても料理人の鍋フリが必要!機械では無理と言われてきた業界の定説をこの羽根でついにひっくり返したのだ!
卵投入で調理開始!
するとご飯が入ったところでトゲトゲの羽根が動き出した!
職人さんがチャーハンを炒めている時は鍋でアオッて作る。
同じくらいの高さでアオラれるように工夫しています。
高すぎると冷めちゃうし、低すぎてもほぐれない。
パラパラチャーハンのポイントはトゲトゲの羽根が冷めずにほぐれる絶妙な高さに跳ね上げて混ぜること。
こうしてチャーハンが完成。
そのまま凍らせて冷凍チャーハンとして店頭に並ぶほど超パラパラなな仕上がりに。
そんな料理人顔負けの食品料理マシンが受けてカジワラの昨年度の売り上げは過去最高の65億円!
カジワラは絶妙に混ぜる羽根でがっちり!
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