マーケットや経済の旬の話題をお届けする朝活タイム「ふちこの突撃マーケット」です。
今回のテーマは「アメリカ株取引 サービス強化の背景は」です。
各ネット証券のアメリカ株巡る動きですが新規参入やサービス強化の動きが相次いでいます。
なぜいまネット証券各社がサービス強化をしているのかということで取材してきました。
ネット証券が続々参入!米国株式サービスなぜ強化?
まず訪れたのは大手ネット証券の一つ「auカブコム証券」です。
実は1月24日からアメリカ株の取引サービスを始めたばかりです。
auカブコム証券 事業開発部付、新海麻さん。
こちらが今回新しく加わった米国株式の取引画面になります。
ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄を中心に362の銘柄を購入することができます。
例えば電気自動車のテスラ株を買う場合には…
右上に「買付」というボタンがあって、押すと発注の注文を入れる画面になります。
何株購入と入力していただいて確認画面と押すと発注が可能に。
日本時間の夜間帯に取引されるアメリカ株ですが自動売買も行えるので相場の急変にも対応が可能です。
なぜいまアメリカ株の取引サービスに乗り出したのでしょうか。
auカブコム証券 執行役員の榊原一弥さん。
auのお客さまがどんどん口座を開設いただいて、いまお客さまの幅というかいろいろなニーズをいただくようになった。
非常に多くのお客さまから米国株・外国株を取り扱ってほしいという声をいただいた。
情報通信系の企業に勤める26歳の木村優斗さん。
去年4月からアメリカ株の取引を始めました。現在はアップルなどの有名企業を中心に30万円ほど運用しているとのことです。
老後2,000万円を準備しておかなければいけないていう不安だとか、いま少子高齢化で自分が結婚して子どもを作るのもいつになるのかまだ見えてない状況。先々が本当に真っ暗な状態の中で不安から始めた。
実は木村さん、このアメリカ株の取引が初めての投資だそうです。なぜ最初がアメリカ株だったのでしょうか。
やっぱり成長度の違いが非常に感じられるのかなと。
日本株も成長してないかというとそういうわけではないと思いますけども、やっぱり伸びしろとしては米国株のほうが圧倒的に高いと思うので米国株でいったん自分の資産を確保してというような考えです。
木村さんが利用している楽天証券によると去年1~6月にアメリカ株の取引を行った顧客の数は1年前に比べて3倍に増えたといいます。
楽天証券 株式・デリバティブ事業部、紙田智弘さん。
日本株を取引されているお客さまは30代から50代ぐらいがメインの層。
米国株は20代から40代のお客さまがよく取引をされている。
20代のお客さまの割合が高くなっている。
アメリカ株は日本株と違い1株からの購入が可能です。少ない金額から投資ができるのが特徴です。さらに日本株と比べて配当金の分配頻度も高くなっています。
しかしその反面、ストップ高やストップ安など値幅制限がないため急な相場変動のリスクが高くなっています。
投資の小心者を意識したサービスも始まろうとしています。
失礼します。会議されてますね。
こちら、松井証券は来月下旬からアメリカ株の取引サービスを始める予定です。需要の拡大に試行錯誤をこらしていました。
「大詰めですか?」
そうですね。最終調整という段階です。
今回は特別に開発中の取引アプリを見せてもらいました。例えばこんな機能があります。
松井証券 マーケティング部長、増田雄亮さん。
「自動車部材・部品」こちらを見ますと関連する銘柄が出てくるような状況。
「アプティブ」という企業名だけ見てもどんな企業か分からないんですけども、この「自動車部材・部品」に入っていたということはそういうメーカーということもわかりますね。
さらにはこんな機能も…
検索欄に「iPhone」と打ち込むと「アップル」という銘柄が表示されました。
バンドエイド。
「バンドエイド」を検索すると「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が出てくる。
商品名は知っていても関連する銘柄が分からないというアメリカ株のハードルを下げるのが狙いです。
やはりここ数年、名を上げる企業は米国発の企業がたくさんあると思います。
米国に対する親しみっていうのが米国株の親しみにもつながっているのでは。
米国株に関しては"投資の入り口商品"をいうように捉えておりますので、初心者に向けたサービスの拡充なども検討していきたい。