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[WBS] [白熱!ランキング]自宅で旅気分「紀行文学」![一般社団法人日本旅行作家協会]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

今年の5月の連休は旅行を断念された方が多かったと思います。

そこで今回は想像力で旅を楽しもうというランキングです。

一般社団法人日本旅行作家協会

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遠出するのが簡単ではないいま。なんとか自宅で旅行気分を味わえたら…

日本旅行作家協会の下重暁子会長、

想像力でもある。旅というのは。

コロナで家にじっとしていなければいけない時もできなくはない。

今回はNIKKEIプラス1より専門家が選ぶ自宅で旅気分を味わえる紀行文学のランキング。

8位~9位

まずは8位まで。

8位どくとるマンボウ航海記北杜夫角川文庫
9位ねむれ巴里金子光晴中公文庫
9位崩れ幸田文講談社文庫

9位は同率で2冊がランクイン。

そのうちの1冊、「崩れ」に注目。

崩れ

著者は小説家「幸田露伴」の娘、幸田文。

彼女が日本各地を訪れ、山の斜面が崩れ落ちた場所を見て回った旅の記録です。

旅のきっかけとなったのは日本三大崩れの一つ、静岡県の大谷崩れ。

崩壊は憚ることなくその陽その風のものとに、皮のむけ崩れた肌をさらして凝然と、こちら向きに静まっていた。無残であり、近づきがたい畏怖があり、しかもいうにいわれぬ悲愁感が沈殿していた。

崩れ巡りを始めたのは72歳になってからのこと。

なぜこんな年齢になってから、こういう体力のいるところへ心惹かれたのか、因果というほかない。

4位~5位

ランキングに戻って4位から7位。

4位時刻表2万キロ宮脇俊三河出文庫
5位ハワイイ紀行(完全版)池澤夏樹新潮文庫
5位新版 犬が星見た ロシア旅行武田百合子中公文庫
7位長い旅の途上星野道夫文春文庫

5位には再び同率で2冊がランクイン。

時刻表2万キロ

4位は鉄道の旅「時刻表2万キロ」。

これは面白いですよ。想像力をかき立てますよね。

だって時刻表でしょ。

時刻表をこよなく愛した著者、宮脇俊三が会社員だった70年代に寸暇を割いて当時の国鉄の全線乗車達成に挑戦したノンフィクションです。

ローカル線は乗ってみるとおもしろい。私はしだいに熱心になり、昭和五〇年の正月休みに南九州で一万八千キロを超え、残存区間が二千七百キロになったころには全線完乗を目指そうと心に決めていた。

スマホのない時代、頼りは時刻表だけ。

ときには乗っていた列車が突然行き先を変更し、ホームに取り残されてしまうハプニングも。

しかし私は一計を案じた。さいわい7時17分発の富山行きがある。富山着8時14分であるから予定していた8時04分発の富山港線には間に合わないが、終点の岩瀬浜までタクシーをとばせば8時31分に折り返す富山行には乗れそうである。そうなれば、猪谷での大失敗を回復して計画どおり富山発9時00分の急行「立山1号」に乗れるでないか。

分刻みの細かい記録が読む人も一緒に旅しているよう気分にさせてくれる一冊です。

2位~3位

2位深夜特急沢木耕太郎新潮文庫
3位忘れられた日本人 宮本常一岩波文庫

忘れられた日本人

3位は忘れられた日本人。

古くから語り継がれた暮らしや習慣を日本全国を巡ってまとめました。

深夜特急

2位に入ったのは沢木耕太郎の代表作「深夜特急」。

乗り合いバスでシルクロード、地中海を通ってロンドンを目指す。

94年の出版から25年以上愛され続ける永遠の名作。

1位

1位オーパ!開高健(文)高橋昇(写真)集英社文庫

オーパ!

そんな深夜特急をおさえて1位にランクインしたのは開高健のオーパ!

ブラジルの人が「オーパ」っていうのは驚いた時に発する言葉だが、この本自体がもう「オーパ」。

アマゾン川流域を60日かけて渡りながら魚と格闘する釣り紀行。

表紙に写るこの鋭い牙の持ち主も著者が釣り上げた一匹。

その正体は…ピラニア。

獲物をたちまち食いちぎる獰猛な肉食魚です。

この怪魚を釣り上げようと竿を振るうもたった数分で餌の魚は見るも無残な姿に。

5分間でこの魚はこんな目にあわされたが、まだピリピリと生きていた。

驚きの連続であっという間に読んでしまえるエネルギッシュな好奇心。

アマゾンに残っている驚きの自然の数々を読んでほしい。

この本の冒頭にはこんなメッセージが記されています。

何かの事情があって野外へ出られない人、海外に行けない人、(中略)すべて書斎にいるときの私に似た人たちのために。

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