こちらをご覧ください。
1 | アイスランド |
2 | フィンランド |
3 | ノルウェー |
4 | ニュージーランド |
5 | スウェーデン |
これは男女平等の度合いをランキングにしたものです。北欧の国々やニュージーランドが上位を占めています。
では日本はどこにあるかというと156ヵ国中120位です。
11 | ドイツ |
16 | フランス |
23 | イギリス |
24 | カナダ |
30 | アメリカ |
63 | イタリア |
120 | 日本 |
主要7ヵ国の中ではダントツの最下位ということになっています。
こうした中、日本の働く現場では男女の格差をめぐってどのような動きが起きているのでしょうか。
希望の異動で仕事続ける女性
株式会社JTB
[blogcard url="https://www.jtb.co.jp/"]
東京・新宿区。
こちらはJTBで働く堤安里沙さん(29歳)。
JTBの大阪事業部で6年勤務し、今年2月に東京に転勤。
これにはあるきっかけがあったといいます。
これが挙式の様子。
旦那さんが東京の人なので、私が大阪から東京に移動できる方法がないかと模索していた中で今回の制度を使った。
結婚を機に使ったのがJTBのグループキャリア支援制度です。結婚や配偶者の転勤などの理由で希望の場所に移動ができるというものです。
会社の中で移動という選択肢がなければ辞めて別の会社に転職していたと思う。
JTBでは法律上、子どもが3歳未満の場合に取れる時短勤務を小学3年生まで延長。
保育園などの送迎にも交通費を支給するなど社員が働きやすい環境を整えてきました。
この日、堤さんたちが働き方に関する制度について3ヵ月に1度の情報共有の場を開いていました。
子供の年齢や主人の仕事とかこれから介護が発生する時は週3日の勤務に変えるなど自分でアレンジができるようになった。
話して初めて知ることがある。知らないと損。
JTBでは女性の離職率が通常の半分となるおよそ5%。管理職比率は4割近い水準にあり、ジェンダーギャップ(男女の格差)も埋まりつつあります。
JTBの髙崎邦子執行役員。
働く女性が精一杯、自分の能力を発揮できるように整えてやっていくことがわれわれに課せられた使命だと思うし、ジェンダーギャップ(格差)を埋めるという観点においても非常に重要。
家庭のため事務を選んだ男性
株式会社スタートライン
[blogcard url="https://start-line.jp/"]
一方、男性をめぐってはこんな動きも。
お電話ありがとうございます。株式会社スタートラインでございます。
こちらの男性は谷口恒太さん(35歳)。
今年5月に転職し、備品の発注や代表電話の取り次ぎなど事務全般の仕事をしています。
突然外に出る谷口さん。
「どこに向かっている?」
郵便受けを見て、配達があったかどうか確認をして、郵便物があったら受け取って関係部署に配る。
郵便物の回収も事務職である谷口さんの仕事です。
転職前は営業中心の仕事をしていました。外回りや急な打ち合わせ、残業も多かったといいます。
仕事に熱中してしまうタイプだったので。
娘との思い出を考えるとあまり残っていなかったので。
仕事よりは家庭の方にシフトを入れ替えて仕事をしたいと思って転職した。
谷口さんのように家庭を優先し、事務への転職を希望する男性が最近増えているといいます。
しかし、ここには大きな壁が…
転職サイトdoda(デューダ)の喜多恭子編集長。
男性が事務職に気軽に転職できるかと言えばそういった環境にない。
業務を処理してもらうような事務仕事に関しては女性の比率が高くて、女性を選ぶ会社はまだまだ残っている。
谷口さんも転職活動は苦労したといいます。
男性の事務職は全体のわずか2割。谷口さんの会社のように間口を広げる会社はそれほど多くありません。
スタートラインの採用担当、平林千加さん。
採用に関しては性別などは関係ないと考えていて、その人の能力やポテンシャルを重視した採用をしている。
午後6時前、谷口さんが退社しました。
向かったのは駅前のスーパー。夕食の食材の買い出しです。
多いときは週2~3回くらい。妻と分担しながら作っている。
今日のご飯はなんですか?
野菜炒めです。
仕事に余裕ができた分、家事をする時間が増えたといいます。
ご飯の完成です。
お召し上がりください。
パパが作ってくれたご飯です。
プライベートは前より充実していると思う。
家庭の時間が取れるのと子供とコミュニケーションを取れるのが一番大きな変化。
家事育児は夫婦の問題なので2人でやっていくべきだと思う。