九州旅客鉄道株式会社
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10月25日、東京証券取引所に上場したJR九州(九州旅客鉄道株式会社)。
初値は3,100円と売り出し価格の2,600円を上回る順調な滑り出しです。
時価総額は約4,960億円(初値ベース)と7月の無料通信アプリ、LINE株式会社に次ぐ今年2番目の大型上場となりました。
旧国鉄が分割・民営化されたJR各社のうち、上場を果たしたのはJR東日本、JR西日本、JR東海に続く4社目。
しかし山手線や東海道新幹線といったドル箱路線を持たないJR九州にとって上場への道は平坦ではありませんでした。
青柳俊彦社長は
本当に長い道のりだった。30年前、JRが発足したとき、JR九州の上場のイメージをした方がいるかなと。
観光列車
近年の急成長を支えているのが観光列車です。
3年前にデビューした豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」は高額な料金設定だが、予約の倍率は20倍を超える文字通りのプラチナチケット。
首都圏からのお客様が4割を占めるなど、九州の外からも多くのお客様を呼び込んでいます。
外国人観光客は
とてもいい列車だ。
真の強さ
10以上の観光列車を持つなど独自の存在感を見せるJR九州。
しかし、青柳俊彦社長が語るこの会社の真の強さは?
鉄道を基本に鉄道以外の事業の成長も図ってきた。
上場企業として出発進行したJR九州。鉄道以外でも稼ぐ異色の経営とは?
ホテル
JR九州は全国14のホテルを運営。
ホテル事業の売上高は順調に伸びています。
2014年に開業したブラッサム新宿は外国人にも人気です。
壁にはさり気なく博多祇園山笠の絵が飾られています。
JR九州は3年後に東京・新橋にも新たなホテルをオープンする予定です。
さらに海外進出も視野に入れているといいます。
不動産事業
一方、JR九州のお膝元、福岡。
JR博多駅にそびえ立つ駅ビル、そして4月にオープンした駅に近いオフィスビル。
これらはJR九州が開発したビルです。
この他、沿線でマンションの販売も進めています。
不動産事業は全体の売上高の15%と収益の柱の一つです。
JR九州ドラッグイレブン株式会社
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さらに沿線の駅に近いエリアを中心に約200店舗を展開するドラッグストアチェーン「ドラッグイレブン」。
これもJR九州が運営しているのです・
お客様はに「どこが運営している?」とい聞いてみると、
知らない。
「JR九州です。」
なんか意外です。
地元のお客様は
ドラッグストアなのにJR九州、「何でかな?」という感じ。
ドラッグストア事業はグループ全体の売上高の1割を越すまでに成長しています。
その他の事業
さらに野菜など農産品の生産・販売まで展開。
養鶏場で生産した卵は一般に販売している他、運営するホテルで食材として利用するなど手広く事業を展開しているのです。
事業開発本部開発部の今林泰担当部長は
いろいろな事業を組み合わせながら賑わいを作る。鉄道だけではなかなか利益が出ない。
在来線を中心に長らく赤字体質が続く鉄道部門。
事業の多角化を乗り出すことで本業にもメリットがあるといいます。
青柳俊彦社長は
鉄道事業とその相乗効果を生む事業、今後共、この両輪をうまく動かして、さらなる成長を目指す。