日本では11の国や地域との間で認めていた出張者などビジネス目的の往来が1月14日から一時停止となり、外国人の新規入国は全面的にできなくなりました。これにより意外なところに影響が及んでいます。ビジネスの出張者よりも多く入国している技能実習生に支えられる現場です。

日本介護事業協同組合
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1月13日、菅総理、
ビジネストラックおよびレジデンストラックについては緊急事態宣言が発令されている間、一時停止する。

新型コロナの勢いが増し、海外からの入国者が変異したコロナウイルスが見つかるなどしていることを受け、政府は中国・韓国など11ヵ国・地域を対象に例外的に認めていたビジネス往来を停止しました。

例外的な入国を認める対象となっていたビジネス目的の出張者や技能実習生や留学生も認められなくなり外国人の新規入国は当面の間、全面停止となります。

ビジネス往来の制度で入国してた外国人の内訳を見ると意外な実情が見えてきます。

1月4日からの1週間に入国した外国人のうち出張者などのビジネス目的はおよそ1割。最も多いのは技能実習生で6割以上を占めます。

政府は入国制限を10月から徐々に緩和してきましたが去年11月以降の入国者を見ても最も多いのは技能実習生で、国別ではベトナムが1位でその多くは技能実習生です。

海外からの技能実習生を重要な人材として活用している現場は少なくありません。

ベトナムなどからの技能実習生を中小の製造業に斡旋している団体からは困惑の声が…

今月末に10人程度来日予定だったが、今回の件で入国ができなくなった。

3月までに30人来日し、企業に紹介するはずがすべて止まってしまった。

技能実習生によって支えられている業界の一つが介護業界です。

日本介護事業協同組合では技能実習生の来日や教育をサポートし、主に介護施設に人材を派遣しています。


日本介護事業協同組合の藤井則行理事長、
10月から再開になったばかりでわずか2ヶ月でいきなり閉鎖(停止)になると各施設も2月に入国して4月には実習生も入社式を迎える計画ができなくなった。

1月15日、事務所を訪れると入国停止直前の12月に入国したベトナムやインドネシアからの外国人実習生が研修を受けていました。
口の中がいっぱいになるとどうなりますか?

誤嚥。

誤嚥も起きますね。

高齢化による人手不足が続く介護業界では技能実習生は貴重な戦力。外国人労働者を受け入れている介護事業所の割合は全体の6.6%と1年前から2倍以上に増え、今後も増えていく見通しでした。

ビジネス往来の停止は介護の現場に厳しい現実を突きつけます。
外国人の受け入れができないと本当に困ってしまう。

コロナ対応に追われる状況だからどの介護施設も求人難に陥っている。

緊急事態宣言で制限を求めることは理解できるし、水際対策もやらなければいけない。

ただ出口をしっかり明らかにしてほしい。出口が見えないから困っている。
