今、テレビゲームといえば競技として競い合うeスポーツが注目を集めていますが、若い人たちが楽しむものというイメージが強いですよね。
そのゲームをまったく違う世代のために役立てようという動きが始まっています。
日本アクティビティ協会
[blogcard url="http://www.jp-activity.jp/index.html"]
相内優香キャスター、
なにやらこちら盛り上がっていますね。様々な世代の方たちが一緒にゲームを楽しんでいます。
3月23日、横浜市内のプレイケアセンター横浜青葉で行われていたのはテレビゲームを使って高齢者の健康増進を図るイベント。
高齢者向けのレクリエーションを行う日本アクティビティ協会が開催しました。
プレイするのは音楽ゲーム「太鼓の達人」。
太鼓を模したコントローラーをリズムに合わせて叩いて点数を競い合います。
参加したほとんどの高齢者がゲーム未経験。初めてのチャレンジに四苦八苦しています。
プレイしていない人たちも掛け声や手拍子で一緒になって体を動かします。
ゲームはほかにも…
本物さながらのハンドルやアクセルのコントローラーを使うレーシングゲーム「グランツーリスモ SPORT」です。
体験したおばあちゃんはハンドル操作を誤り、なんと逆走…ほかのレーシングカーの横をすれ違っていきます。
それでも持ち直し、なんとかゴール。
こうしたシニア向け施設では日頃から健康促進のために軽い運動やレクリエーションを開催しています。
しかし、ある男性は
おっくうになりながらやっていると思う。
「恥ずかしい気持ちは?」
それもあると思う。
男性の参加率
今までのレクリエーションは体操など男性が魅力に感じるものが少なく参加率が低かったのが課題で、男性の体力や認知能力の低下が危惧されていました。
その打開策として導入されたのがゲームです。
若い人よりも高齢者こそゲームをやって刺激して若返る。
ゲームの導入で男子の参加率が2割上昇したといいます。
今回、ゲームの指導役には介護士などが日々のレクリエーションの幅を広げようと参加しました。
ゲーム指導者
さらに専門学校でeスポーツを専攻する学生の姿も。
ゲームのプロになれるのは一握りだけ、こうした取り組みに参加することでプロ以外の道も広がるといいます。
ゲームがうまいだけだとやっていけない。こうした活動を通じて社会性や人間性が重要になってくると思う。
このイベントを主催する日本アクティビティ協会は今後、ゲームの指導者の資格を整備するなどしてゲームに興味がある人たちを介護の現場に引き入れたい考えです。
日本アクティビティ協会の川﨑陽一理事長は、
介護職などにおいて人が少ない。余暇やアクティビティに人や時間をなかなかさけていない。ゲームは有効なコンテンツになると思う。