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[WBS] 自然災害から身を守れ!カギは地盤にあり!

2016年8月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

地盤ネット株式会社

[blogcard url="https://jibannet.co.jp/"]

夏休みで賑わう東京スカイツリーの一角。

そこで開かれていたのは

ここからは地盤に関する○×クイズです。

普段、あまり気にすることのない「地盤」への関心を高めてもらうイベント。

第一問 土地の価格が高いところは地盤も良い?

俳優の新保悟志さんは

値段が高いなら地盤もいいのではないか。

葵わかなさんも

そんな感じがします。

答えは「×」。

地盤ネット株式会社の山本強社長によると

値段が高いと質も高いのが当たり前だが、不動産は利便性だけ、地盤は完全に度外視されている。

イベントを企画した地盤調査会社「地盤ネット株式会社」。

地盤安心マップ

地盤ネット株式会社を訪ねると横山芳春取締役が

こちらが地盤安心マップ。2年前に開発した地図サービスです。

地盤ネット株式会社は国土交通省や民間の研究機関がそれぞれ公表している地盤のデータを集め、それらを分かりやすくまとめインターネットで無料で公開しています。

例えば2年前の豪雨による土砂災害で甚大な被害が出た広島市を見ると

水色の部分は土石流危険区域。土石流の可能性があると示されている。

また地盤の安心度を独自の基準に基づき100点満点で採点するサービスも提供しています。

さらにその土地が過去にどのような地形だったのかも調べることができ、それにより液状化のリスクなどが分かるといいます。

東日本大震災で液状化の被害が大きかった千葉県浦安市では

実際に液状化の被害が大きかったのは昔、海だった場所に集中していて、一方で昔から陸の場所は被害が軽微だったことが分かります。

台風などによる自然災害が多発する今の時期、地盤をよく知ることで災害のリスクを減らせるといいます。

災害は繰り返し同じ場所で起きたり、もともと災害が起きやすい場所もあるので地図サービスを利用するとその傾向が分かります。

じぶんの地盤アプリ

地盤ネット株式会社が始めた新たな無料サービスがあります。

これは100点満点ですが…

墨田区、注意と出ています。

この新しいサービスはGPSを使って現在地の地盤を点数で表示します。

点数が低いほど災害のリスクが高まるといいます。

評価項目は「地番改良」「浸水」「地震による揺れ」「土砂災害」「液状化」の5つです。

スカイツリー前の場所は45点と、あまり地盤がよくないと表示されました。

さらに、そこから少し歩いてみることになりました。

黄色になった。

スカイツリー前から、わずか600メートル。アプリの表示は危険度が高い赤色から黄色に変わりました。地盤の危険度が低くなりました。

見た目には全く同じように見えるが地歴は違う。

知らない土地で大雨に見舞われても、今いる地盤の安全度が分かるので急な災害時にも役立ちます。

洪水のような自然災害が起こったとき、より安全なところへ行ける?

浸水のリクスが変わってくるので避難の一つの目安になる。

続いて向かった先は文京区にある湯島天神。

高台で西暦500年くらいに建立した。

地盤の点数は80点。かなりの高評価です。

神社やお寺は一つの目安になる?

昔の金持ちは安全な場所にいち早く構えていた。

夏休みのレジャーで遠くに出掛けることも多いシーズン。

地盤の良し悪しで生存確率や災害の被災確率が圧倒的に変わる。1人でも多く伝えたい。

今後の目標は?

安心エリアに人が移り住む流れをつくりたい。住宅業界にビジネスチャンス。

国立研究開発法人理化学研究所

[blogcard url="http://www.riken.jp/"]

神戸市にある国立研究開発法人理化学研究所ではゲリラ豪雨をいち早く予報するシステムを開発しています。

使われているのは

スーパーコンピューター「京」になります。

データ同化研究チームの三好建正チームリーダーはいいます。

日本に1台しかないスーパーコンピューター「京」でわずか数分間で発生するゲリラ豪雨などの雨雲を予測するというものです。

いままでの天気予報だと1時間に1回、新しい観測データをとり天気予報を作る。それを30秒にした。

さらに使っているのが現在のレーダーより100倍のデータ量をはき出すという最新鋭の気象レーダー。

空を100メートル単位のマス目に分割し、30秒毎に更新されていきます。

観測データを取り込みながらスーパーコンピューター「京」で天気予報のシュミレーションをします。

赤い部分が激しい雨が降っているところ。

実際のゲリラ豪雨の動きを詳細に再現することに成功したのです。

三好建正チームリーダーはゲリラ豪雨の兆候をいち早くつかみ、被害を軽減するため早期の実用化を目指します。

どこでどれだけの雨が降るのかピンポイントで予測できる。防災の対応の仕方も根本から変わる。今まで見たことのない天気予報が実現する。

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