1997年に出版された「銃・病原菌・鉄」。
1万3,000年の人類史から国際問題を紐解き、世界的なベストセラーになりました。今回、その著者のジャレド・ダイアモンド氏がWBSのインタビューに応え、日本が直面する問題の解決方法を明かしました。
ジャレド・ダイアモンド教授
カリフォルニア大学で地理学を専門にしているジャレド・ダイアモンド教授(82歳)。
人口減少
まずは今、日本で急速に進む人口減少について聞きました。
日本が人口減少について非常に心配していることは知っている。
心配していることこそが問題だと思う。
人口減少は日本にとって大きなメリットにもなる。
人口減少が日本の大きなメリットになり得ると言います。
その理由についても独自の視点から、
なぜなら日本は資源が乏しいので人口が少ない方が輸入が少なくて済む。
労働力の確保
一方、人口の減少とともに課題となるのが労働力の確保。
これについてダイアモンド氏は女性の積極的登用とともに次を上げました。
現在アメリカでは定年退職が禁止されている。
私は82歳だがまだ引退するつもりはない。
日本人は非常に長生き。70代や80代、全ての人に労働を促すことができる。
人口減少してもこれらの2つの方法で労働力を増やすことができる。
今後の世界経済
ダイアモンド氏は様々な日本や世界が抱える問題について近著「危機と人類」の中でも言及。
そして今後の世界経済については、
今後、数十年の世界が安定するかどうかは豊かな国と貧しい国の格差を挟められるかどうかにかかっている。
豊かな国の成長の減速は問題ではない。
必要なのは貧しい国の成長。