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[モーニングサテライト]【CFO参上】JAL 国際線回復に確信!需要の「伸びしろ」期待[日本航空株式会社]

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「CFO参上」、財務のトップが未来を語るシリーズです。今回の企業は日本航空(JAL)です。

ここ数年、コロナの影響もあって苦しい状況が続いてきましたが、ようやく水際対策も緩和される流れになってきて海外に向かう人も増え始めているみたいです。フルオープンに向けてさまざまな制限が撤廃される方向の流れになってきています。直近の緩和以降でも日本航空の国際線の予約が急増していて、緩和発表後の1週間に入った日本から海外に向かう便の予約の数、発表の前と比べて9月分が1.8倍、1月分が6.6倍に増えています。

ここ2年、日本航空は利益が出ない中にあってもアフターコロナを見据えて責の投資をじつは行ってきました。その陣頭指揮を取るのは先月亡くなった元会長の稲盛和夫さんから直に経営を学んだCFOです。稲盛イズムを継承しつつ、コロナ後に向けてどのような成長戦略を描くのか話を聞きました。

JAL 国際線回復に確信!
需要の「伸びしろ」期待

CFOに会いに訪れた先は役員室。大きな部屋に社長、会長ほか、役員全員の席がずらりと並んでいます。

塩田真弓キャスター

部屋が個室ではないのが意外だった。

JAL
菊山英樹CFO

僕は経営破綻してから役員になった。最初から大部屋、これが普通。

菊山さんは人事、経営企画から路線統括までさまざまな部門を経て2019年にCFOに就任。

経営企画室部長だった2009年には当時、経営不振に陥ったJALの経営再建策を取りまとめた社外のJAL再生タスクフォースのメンバーに対し、会社側の担当として向き合いました。

JAL
菊山英樹CFO

経営破綻になり企業再生支援機構が支援し、京セラの稲盛さんが来た。
ボコボコになれながらここまで来た。
「計画を作るまでは上手だがそこから先は何も実行できん」というのが稲盛さんの口癖だった。
見返すつもりで頑張ってきたが当時はなかなか苦しかった。

ウィズコロナ対策も進み、徐々に客足が戻ってきた航空業界。7日には政府が1日あたりの入国者数の上限を引き上げたほか、ワクチン3回接種の証明があれば出国前、72時間以内のPCR検査を免除するなど水際対策を緩和の方向へ進めました。

塩田真弓キャスター

これで人々はより動き始める?

JAL
菊山英樹CFO

国際線の7月の実績でお客様の数はコロナ前の4割弱。
規制緩和で"伸びしろ"はたくさんあると確信している。

5月に発表した2023年3月期の業績見通しは売上収益が1兆3,900億円と前年比3%のプラス。そして最終損益は450億円と3期ぶりに黒字の見通し。

水際対策の緩和によって上方修正の可能性は…

JAL
菊山英樹CFO

燃油市況高騰や円安進行など逆風はあるが、現時点で年度目標は一切変えていない。
全社を挙げて目標に向かって努力している。

JAL 攻めの投資の狙いは
ESG戦略を推進

一方でコロナ後を見据えた投資も進めてきました。従来よりも燃費の良いエアバス機の購入、LCC事業の強化、そして空港内の設備投資を行ってきました。

コロナ以降で最も多い人出となった8月中旬、その設備投資を終えた羽田空港を見に行ってみました。

この夏の需要期に間に合うように導入したのが機内に持ち込む荷物を調べる保安検査の新システム「スマートレーン」。1、2、3と書かれた位置に荷物を乗せるトレーが置いてあり、予備のトレーは下の段に自動で運ばれてくる仕組みです。

お客さんは従来のように一列に並ぶのではなく、3つの中から空いているトレーを選び、荷物を載せ終えたら先にいたお客さんを追い越して進むことができるのです。

しかも、パソコンや飲み物はバッグの中に入れたまま検査できるようになりました。

番組スタッフ

1時間に通過できる人数はどれぐらい増えた?

JAL 空港企画部
池田真美さん

以前と比べて倍近くの人が通過できている。

空港に最新設備を導入したり、燃費効率の良い航空機を購入することはESG対策として待ったなしの取り組みでもあると菊山CFOはいいます。

今年5月に発表した中期経営計画の改訂版を見ると4年間で投資する計画の6,600億円は全てESG経営を推進するためだと強調しています。

JAL
菊山英樹CFO

ESG戦略で将来を語れることが企業価値を高めることにつながる。
エアバス350型機は従来機と比べ25%燃費は良くなる。
ESG戦略に直結する投資、CO2削減に直接効いてくる。
ESG戦略に役立つかという観点を持ち、投資は妥当か判断していくべき。

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