日本航空株式会社
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日本航空は2021年3月期に最終損益が最大2,700億円の赤字になると見込んでいます、
「一時帰休や整理解雇は考えているか?」
日本国内の赤坂祐二社長、
現時点で全くそういう考えはない。
必ず航空需要は戻ってくるので、その時の準備をしなければならない。
相次ぐ減便によって客室乗務員などの仕事がなくなる中、いかに雇用を維持していくかが課題です。
そこで始まっているのが従業員のシェアです。
企業などへのアンケート調査を行うテレコメディアのコールセンター。
オペレーターが聞き取り調査をしています。
実は彼女たち、日本国内の客室乗務員です。
動向調査を実施している。
設備投資の担当者や総務部門に取り次いでいただけますでしょうか。
この会社ではコロナ以降、通信販売の対応が増えたことで人手が不足。日本国内の社員を出向という形で受け入れています。
日本国内の客室乗務員、大田直子さん、
声だけで伝えるので話し方の工夫は勉強になる。
声色でお客さまのニーズや様子をくみ取るので電話対応業務の一つ一つが勉強になる。
以前と同じ気持ちで働いてもらえるようにと壁には日本航空のカレンダーが貼ってありました。
受け入れた企業は…・
テレコメディアの関田勝次会長、
客室乗務員は朝は忙しいからできぱきと質問する。
夕方はお客様が疲れて帰ってくるからゆったりと話す。
一緒に働く社員がどんどん成長していくのが分かる。
グループ会社で社員をシェアする取り組みも。
JALアグリポートが運営しているレストラン「ダイニングポート御料鶴」。
看板料理の小鉢膳には成田市など地元の野菜がふんだんに使われています。
さらに空港のラウンジで食べられるカレーも。
その味が評判を呼び想定よりもお客様が増えたことで従業員が不足していました。
そこでグループ会社から来たのが佐藤由理さんです。
お食事いかがですか。
ありがとうございます。
佐藤さんは空港の受付などの業務を行うJALスカイの社員です。
以前は月に20日ほど空港で働いていましたが、今は月4~5日。残りの時間をレストランの接客などに充てています。
働く場所が変わるし、業務内容も違う。不安と緊張があった。
新たなレストランサービスのスキルを身に付けてスキルアップにつながる。
前向きに捉えながらも早く元の日常を取り戻したいとの思いを募ります。
やっぱり素敵だなと感じるし、また空港で働きたいと思う。
仲間たちと早く一緒に仕事がしたい。
コロナ禍で注目のIT企業も従業員のシェアに乗り出しています。
ネットショップの開設支援サービスを手掛けるBASE。
4月以降、新規出店が急激に伸びていて今月出店者数は130万店を突破しました。
BASEのオフィスで働いていたこちらの男性。お客様からの問い合わせに対応していました。
実はecbo(エクボ)という別のIT企業からの出向です。
エクボはスーツケースなど大きな荷物を預けたい旅行者と空きスペースなどを提供する店を結ぶマッチングサービスを手掛けています。
コロナで外国人のお客様が減って3月、4月にこれは本当にまずいなと思った。
売上げが激減する中、声を掛けたのがBASEでした。
BASEなどのベンチャー企業の経営者などが集まって始めたのが社員をシェアする仕組みです。業績が落ち込んだ企業の社員を人手が足りない企業に出向させるマッチングを実施。これまで60人以上が出向しています。
八木修造さん、
BASEは勢いに乗っている企業で、ここで勉強したことを戻って生かせれば理想的。