不安定な大気の影響で6月3日は東京など関東地方にひょうが降りました。家の窓ガラスが割れたほか、農作物では収穫期のトウモロコシがほぼ全滅になるなど被害が相次ぎました。
関東で大粒の"ひょう"!数億円の農作物被害も
西崎悠河記者
午後4時前の常磐道柏インターチェンジ付近です。激しい雨が振ってきて視界が非常に悪くなっています。
不安定な大気の影響で関東地方ではところによりゲリラ豪雨に見舞われました。
東京・世田谷区の午後1時すぎの映像。ひょうが降っているのが分かります。
千葉県の市川市では
市川市在住
佐藤勝彦さん
バラバラに窓が割れていて…
午後4時ごろ、ひょうが降り自宅の台所と2階の廊下の窓が割れる被害が。応急処置でダンボールで覆っていますが軒先も壊れるなど威力の大きさが分かります。
市川市在住
佐藤勝彦さん
人生で味わったことがないレベルだったので。
落ち着かないといけないんでしょうが、さすがにびっくりした。
SNSではクルマの被害を嘆く声が相次ぎました。
毛布をかけたり、ダンボールでしのいだり、あの手この手でひょうから愛車を守ろうとする人たちも。
なぜひょうが降ったのでしょうか。
テレビ東京 解説委員 気象予報士
久保田麻三留さん
きょうは上空にこの時期にしてはかなり冷たい空気が入っていた。
日差しだけは強いので地上と上空の温度差ができやすい。温度差が大きくなり大気が不安定になって積乱雲が発達した。
埼玉県深谷市では来週には出荷を迎えるトウモロコシが根本から倒れてしまっています。
この畑では8割が被害を受けたといいます。
こうした状況についてJAふかやの担当者は…
JAふかや 南部営農経済センター
佐藤優介さん
ゴルフボールの大きさのひょうが落ちているのを目の前で見た。
正直、トウモロコシを見たときはしんどういというかきついな。
このまま出荷できないだろうという絶望感。
JAふかやの管内で収穫できるトウモロコシはほぼ全滅だといい、被害は数億円にも上るといいます。