株式会社ジャパンディスプレイ
[blogcard url="http://www.j-display.com/"]
自信に満ちた表情で現れた株式会社ジャパンディスプレイの本間充会長。
早速、強気な発言が飛び出しました。
一般的に言われているのは「ディスプレイ産業は終わった」と。僕はディスプレイ産業は「いま始まった」と思っている。液晶でOLED(有機EL)に反転攻勢をかける。
株式会社ジャパンディスプレイを取り巻く環境は厳しさを増しています。
次世代パネルの本命と言われる有機ELでは韓国のサムスン電子に大きく遅れを取っています。
また、業績も低迷、2016年4-9月期は21億円の営業赤字に転落。
現在の株価は247円と売り出し価格の900円を大きく下回っています。
フルアクティブ液晶
巻き返しのための秘策を特別に見せてもらいました。
デザイン性の高い4辺フチ無しを実現させたフルアクティブ液晶です。
通常ついているホームボタンをなくしたり、大画面ででの動画視聴も可能になります。
株式会社ジャパンディスプレイの技術本部、林祐司本部長は、
従来、スマートフォンは上下に画面以外の部分があったが、それを極限まで4辺ともコンパクトにした。有機ELしかできないと言われていたことを液晶でもできるようにした。
フィルム状の液晶
さらに液晶では実現が困難とされていた曲がるフィルム状の液晶の開発にも成功。
このようにして曲げられる。そして非常に薄くできる。通常の液晶の半分以下の厚み。
映像は液晶の強みでもある鮮やかさを保ったまま自由に形状を変えられます。
こちらは約2年後の実用化を目指すといいます。
本間充会長
さらに、取引先にも見せたことがないという開発中の製品を見せてくれました。
これは「フルアクティブ」の2面です。
開くことで2つの画面を同時に見ることができるのです。
2018年後半の商品化を目指しています。
またサムスン電子などの韓国勢に対抗するため、ライバルのシャープ株式会社&鴻海精密工業連合との統合もあり得ることを初めて明らかにしました。
「シャープと何らかの協力体制を組むことは依頼があれば可能性はあるか?」
どこかで協業するという可能性はゼロではない。LCD(液晶)陣営をさらに守るためには、やはり陣営づくりが必要。
では、有機ELから撤退するのでしょうか?
もちろんOLED(有機EL)も無視していない。しかし液晶でできる範囲は液晶できっちり極める。