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[WBS][激変!世界のイノベーション発信地]中国・深圳企業を発掘せよ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

米中貿易摩擦の影響で株安が進む中国の深圳市場ですが、それにも関わらず日本企業が熱視線を注ぐ理由に迫ります。

世界有数のハイテク企業が集まる場所がこちら、中国の深圳です。

ここにいま日本の中堅証券会社がビジネスチャンスを見出しています。

WBS30周年シリーズ企画「激変!世界のイノベーション発信地」、米中貿易戦争の影響で中国株の下落が続く中、証券会社はなぜ深圳の企業に注目しているのでしょうか?

その現場を取材しました。

深圳

高層ビルが立ち並ぶ中国・深圳。

1980年に鄧小平氏が経済特区に指定したことをきっかけに小さな漁村から人口1,200万人の巨大イノベーション都市へと変貌を遂げました。

こちらは深圳の街角でよく目にする出店。

売っているのは辛い味付けの中国風クレープ。値段はおよそ100円です。

こんなものを買うのにもQRコードにスマホをかざすだけ。

深圳の企業、テンセントが展開するウィーチャットペイを使ってのキャッシュレス決済が町の至るところで見られます。

外に出るときはスマホだけ、もう財布は持ち歩かない。

こちらは日本ではまだ実証実験中の無人コンビニ。

支払いはもちろんスマホです。

深圳にはスマホ出荷台数世界2位のファーウェイやドローン世界最大手のDJIなど世界的な企業が乱立しています。

岩井コスモ証券株式会社

[blogcard url="http://www.iwaicosmo.co.jp/"]

イノベーションの発信地である深圳、そこに日本人の団体の姿がありました。

岩井コスモ証券で外国株を担当する小川浩一郎チーフアナリスト。

今回、深圳を訪れた目的は、

岩井コスモ証券では深圳株を12銘柄取り扱っている。

今後、15銘柄から20銘柄に増やす、新しい銘柄の発掘が一つの大きな目的。

3月から日本の個人投資家向けに深圳株12銘柄を取り扱い始めた岩井コスモ証券。

大手証券会社などと差別化を図るべく銘柄の青田買いをするための視察に来たのです。

まず小川さんが向かった先は…

E SUN

E SUN、日本では聞き慣れない企業です。

設立は2004年ですが、この10年ほどで3Dスキャンの分野で世界トップクラスの企業に成長しました。

早速、青川さん、その実力を体感してみることに。

撮影してから3秒後、アッという間に顔の3Dデータが完成。

すぐさまレーザー加工し、撮影からわずか30秒後には精巧な小川さんのキーホルダーが完成。

これだけではありません。

今度は3Dスキャナーで全身をスキャンします。

こちらも撮影から3分後には…

よく出来ていますね。普段鏡で見ているのと同じです。

撮影してから3分で3Dデータ化できる技術は世界でもE SUNにしかないといいます。

この技術によって翌日には9分の1スケールの小川さんのフィギュアが完成。

ポッコリとしたお腹も忠実に再現されています。

応用範囲も広く、様々な分野に活用できる。市場性は高い。

早速、取り扱いに向けて向けて交渉の席へ。

しかし…

E SUNの担当者は、

本当に残念だが私たちはストックコネクトの対象になっていない。

日本から深圳株に投資できるのは過去半年の時価総額が60億元を越えるストックコネクト銘柄のみ。

しかしE SUNの時価総額はおよそ30億元と条件を満たしていないため、日本からは売買ができないのです。

それでも銘柄の青田買いを狙う小川さんは諦めません。

ストックコネクトの対象になる予定は?

来年のなるべく早い時期にストックコネクトに入れるように努めている。

今後も岩井コスモ証券の皆さんと情報交換していきたい。

果たして近い将来の取引開始へとつながるのか?

感触は大変良かった。

コネクト銘柄はどんどん増えている。可能になれば即座にでも取り扱いたい。

ロントン・アセット・マネジメント

成長を続ける深圳、しかしマーケットは厳しい状況が続いています。

こちらは深圳総合指数の推移。

米中貿易戦争の影響を受けて株価は年初からおよそ30%下落しました。

深圳に拠点を置く運用会社「ロントン・アセット・マネジメント」を訪問した小川さん。

貿易戦争に対する懸念をぶつけます。

しかし、現地のストラテジストは強気の姿勢です。

ロントン・アセット・マネジメントの何龍ストラテジストは、

米中貿易戦争については楽観的にみている。

中国政府は現実主義なのでアメリカと最後まで戦うことはしない。

今後は積極的に協議するだろう。

株式取引収入の7割を外国株が占める岩井コスモ証券。

深圳株が本当に成長するのか見極めようとしています。

深圳のイノベーションは注目されているが、まだまだ半信半疑。

分析したことを伝えることで顧客の資産拡大に寄与したい。

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