急激な円安への警戒感が高まっていますが9月14日は株式市場が大きく荒れました。4月からの日経平均を示したグラフでは6月にも大きく急落した場面があります。この引き金となったのはアメリカのCPI(消費者物価指数)です。上昇率が記録的な高水準となったことでインフレの加速が確認されCPIショックと呼ばれました。そして9月14日、株式市場を再びCPIショックが襲いました。
日米株式市場が大荒れ
再び襲った「CPIショック」
加納康祥記者
きょうの日経平均株価、796円安と大幅に値下がりして取引を終えました。
株式市場に吹いた強風。日経平均は一時800円を超える下落に。
証券会社「岩井コスモ証券」のコールセンターでは…
岩井コスモ証券
コールセンター
きのう下がったから、いい買い場かなと思って実際買ったら…
岩井コスモ証券
コールセンター
直近4連騰(4日連続値上がり)して500円超えてきたけど。
注文をさばいていくオペレーターたち。お客さんである個人投資家の動向を聞くと…
岩井コスモ証券
コールセンター
アメリカの情勢を気にしている人が多い。
そのニューヨーク株式市場では9月13日、ダウ平均株価は1,276ドルの急落。下げ幅は新型コロナの感染が拡大していた2020年6月以来の大きさです。
引き金となったのは…
消費者物価指数(CPI)
アメリカで13日に発表された8月の消費者物価指数。1年前と比べ8.3%と大きな伸びが続いていたのです。
岩井コスモ証券
投資情報センター長
林卓郎さん
アメリカのインフレ率がピークアウトして鈍化に向かうのかどうかを固唾をのんで見守っているが、きのうはその期待が見事裏切られた。
物価の上昇を抑えるためにアメリカで利上げが加速するとの見方から売り注文が殺到。
再びCPIショックに見舞われた株式市場。市場の関心はアメリカの金融政策を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)が来週開く会合に集まっています。
岩井コスモ証券
投資情報センター長
林卓郎さん
来週のFOMCでは0.75%の利上げが想定されているが、、マーケットの一部では1%というさらに大幅な利上げ警戒も意識されている。