12月12日・13日の2日間、石川県金沢市で開かれたある招待制のイベント。
堀江貴文さんなど著名な起業家や投資家、さらにグーグルやフェイスブックなどインターネット関連の大手企業の関係者、700人以上が集結しました。
地方でのイベントになぜこれだけの人が集まったのか?
インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ
[blogcard url="http://www.infinityventures.com/"]
石川県金沢市。
インフィニティ・ベンチャーズの小野裕史共同代表は、
インフィニティ・ベンチャーズ・サミットへようこそ。
投資ファンドが主催した完全招待制のイベント「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット2017Fall」。
11年目となる今回は個人が自身の仮想株式を発行できるVALUの小川晃平代表、AnyPayの木村新司社長など、今年話題となったインターネット業界の起業家などが集結。
過去最大の700人以上の参加となりました。
中にはライブドアの元社長、堀江貴文さんの姿もありました。
限られた人しか入場することができないため本音で議論をしていました。
gumiの國光宏尚社長、
堀江さんは上場企業の経営をされていた時と今の違いは?
堀江貴文さん、
上場企業は時代遅れ。昔はでかい企業をつくった方が資金調達はやりやすかったから、時価総額や営業利益が基準になっていたが、ICO(仮想通貨を使った資金調達)が出てきて評価経済になってきた。
仮想通貨の登場でベンチャー企業や個人の資金調達が格段に容易になったと強調する堀江さん。
仮想通貨やシェアリングエコノミーなどの新しい概念などが普及していけば今後、企業は必要なくなると考えています。
堀江貴文さん
資金調達や共有インフラが使えるのが会社のメリットだったが、個人が仮想通貨の登場で資金調達できるようになってシェアリングエコノミーになったら会社って時代遅れだよね。ビジネスをやりたい人はなんでもできる。あとはやる気の問題。「なれる」と思っていれば世界一の企業はつくれるし、会社という形じゃなくてもそれはできるかもしれない。
参加者の狙い
若手が有名な先輩起業家の話を直接聞くことができるこのイベント。
しかし参加者には別の狙いも…。
講演会場の入口付近のスペースには人の山が。
さらにその中には大手インターネット企業の幹部や有名投資家など、参加者はこの会場を利用して投資企業や提携先を探していました。
さらに夜になるとパーティーが開かれます。
お酒を飲みながら起業家と投資家がビジネスの話を始めました。
主催者はあえて地方で開催することが重要だといいます。
みんな忙しいから東京でやるとすぐ帰ってしまう。あえて離れた場所でご飯がおいしくて観光名所があるとたくさんの人が泊まる。そうすると夜も含めて深いコミュニケーションが生まれる。実際にM&Aもたくさん起きている。新たなビジネスの創出の機会が生まれる。
実際、参加者たちはイベントの時間外でも観光施設を訪れ親交を深めていました。
No.1のベンチャー企業
そしてこのイベントの最大の山場がNo.1のベンチャー企業を決めるコンテスト。
matsuri technologiesの吉田圭汰社長は、
民泊とマンスリーマンションを組み合わせて新しい不動産の貸し方を提案します。
ZEALSの清水正大社長、
新たな広告概念、会話広告「ファンプ」を紹介する。
100以上の中から勝ち残った12社が6分間の最終プレゼン。
プレゼンを聞く審査員はインターネットの大手企業の幹部や投資家の面々です。
そして1位に選ばれたのが「ecbo」。
観光客などがカフェなどの空いたスペースにスマホを使って簡単に荷物を預けることができる「エクボクローク」。
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優勝が決まると投資家や大手企業の幹部に囲まれ次のビジネスの話を始めていました。
ecboの工藤慎一社長は、
優勝は多くの点で助かる。資金調達や採用など、投資家に評価されて「このサービスはいける」という自信を得ることができた。
小野裕史共同代表
主催者の小野さんはインターネットを活用したベンチャー企業が今後、社会にさらなる変化をもたらすと強調します。
今までの常識であったもの、文化・国・経済の基盤がネットによって変わっていく。大きなパラダイムシフトが次の10年で加速していく。