千葉工業大学
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千葉県習志野市の千葉工業大学。
あるシンポジウムが開かれていました。
諸橋省明副知事は
若い人が地域に根付いてくれるように、一層連携に向けて地方創生を頑張る。
テーマは「大学による地方創生」。
県内の6つの大学の担当者が人材育成や地元への就職支援などに関する取り組みを説明します。
千葉大学のコミュニティ・イノベーションオフィス、田島翔太特任助教は
千葉県は東京に近いので潤っているように見えるが、一方で人口が急激に減少している地域もデータで顕著に表れている。
県内でも人口減少が進む東部や房総半島など、いわゆる千葉地方圏と呼ばれる地域。
県内の大学を卒業して、この地域に就職した学生はわずか3%に限られているといいます。
このため大学を中心に50を超える自治体や企業などが一体となり卒業生の県内就職率の引き上げを目的に新たな事業が立ち上がりました。
地方でも名前は知らないが魅力的な企業に学生を行かせるマッチングの場をつくっていく。
こうした地方大学が主導する地方創生事業。
2015年、文部科学省が特別交付税で支援する枠組み、通称「COC+」と呼ばれる制度を始めたことで全国に急速に広まっています。
とくしま元気印イノベーション人材育成協議会
四国の東部に位置する徳島。
明石海峡大橋を使えば2時間あまりで大阪に行けることもあり、以前から県外の就職を目指す学生が多いといいます。
徳島県の飯泉嘉門知事は
若者は第年に憧れる。あるいは大学入学の段階で大都市に行ってしまう。人口流出という観点では大学入学と就職が地方にとって2大危機。
近年、徳島では県内の大学などを卒業後、県内で就職した若者の数は全体の4割弱に留まっています。
この事態の打開に取り組むのが「とくしま元気印イノベーション人材育成協議会」。
県や徳島大学など6つの教育機関と地元企業などが参加しています。
現在、推し進めているのが30日間に渡って行うインターンシップです。
普通、インターンシップは1週間以内、ちょっとした顔見世興行。1ヶ月間しっかりカリキュラムを組むことで、学生がお客様としてではなく、社員として企業の課題も解決していこうと。
社団法人徳島新聞社
[blogcard url="http://www.topics.or.jp/"]
創刊70年を越える地元紙、社団法人徳島新聞社。
こちらのインターンシップに参加しているのは徳島大学の学生達です。
担当するのは地元の若者にスポットを当てる名物コーナー「ニチヤン」。
学生たちの記事は実際にこのコーナーに載せられる予定です。
社団法人徳島新聞社の門田誠編集委員は
みんなが書いてきた原稿をチェック、意見交換する。
インターン開始から10日目のこの日、学生達は先月取材した県内の女性プロサーファーの記事について、記者のチェックを受けました。
読者が楽しめる文章に仕上がっているとして高評価を得ましたが、
このインタビュー記事の中に「五輪」という単語は入っていた?
徳島大学の大住歩さんは
いや「五輪」という単語は出てこない。
東京オリンピックの追加種目に決まったサーフィン。
この大切なキーワードが抜けていたことを記者は見逃しませんでした。
さらに、
手に取ってもらえる新聞づくりという、もう一つのミッションも深めてほしい。
実はこちらのインターンシップ、「若年層の購読者を増やす」施策の立案も学生達に課しています。
徳島大学の大住歩さんは
会社に勤めるという責任感を経験できたのが大きい。自分向きの企業も県内にあると思った、県内での就職もいいなと思った。