WBS30周年のシリーズ企画、「激変!世界のイノベーション発信地」、イスラエル編の第2弾です。
世界最先端の技術を持つとされるスタートアップ企業との連携を模索する日本企業に密着取材しました。

イスラエル
イスラエルの商業都市、テルアビブ。

その中心部にあるオフィスの一室であるイベントが開かれようとしていました。
何やら真剣な表情で準備を進める参加者たち。

これから何が始まるのでしょうか?
金子製作所の桜舞子さん、
私たちのソフトウェアを活用して共同開発できるようなアイデアを持つ企業との出会いを求めている。

マッチングイベント
始まったのは日本企業とイスラエル企業が提携の可能性を探るマッチングイベントです。

イスラエル側からはおよそ60社が参加。日本企業のプレゼンを聞き、商談に臨むかどうかを見定めます。

Symphony Creative Solutions Pte. Ltd.
[blogcard url="http://www.scs71.com/"]
まず登壇したのは海運業界のコンサルティングやソフトウェア開発を手掛けるシンフォニー・クリエイティブ・ソリューションズの鈴木敦夫さん。

海運業界には解決すべきたくさんの問題があります。

まずは船の水中検査の問題を話したい。

鈴木さんが課題の一つに上げたのが船体の傷などの水中検査の問題です。

海面より下にある船体の表面には傷がついたり貝が付着したりして船の燃費に影響が出ます。

ところが、
人件費が高く、船の停泊時間も限られているので水中部分の目視検査がなかなかできない。

水中ドローンや新しいセンサーなど良いアイデアがあれば教えてほしい。

IT化が遅れている海運業界を変えるためイスラエル企業に協業を呼びかけました。
銀座農園株式会社
[blogcard url="http://ginzafarm.co.jp/"]
続いて登壇したのは農業ベンチャーです。

銀座農園の飯村祐子さん、
銀座農園は東京の真ん中、銀座にあります。

最初、CEOがビルの間で田んぼを始めた。

元々、東京の都心部で農業を始めた銀座農園。
いまはドローンやAIを使って農業の省力化を図る研究を進めています。

ロボットを使うと作業が簡単になる。

遠隔からの測定が必要になるのでイスラエル企業の技術協力があるとうれしい。

株式会社金子製作所
[blogcard url="http://www.t-kaneko.co.jp/"]
そしてある革新的技術を開発したというものづくり企業も登壇しました。

金子製作所の桜舞子さん、
このシステムはライブ映像を3D表示できます。

世界初の3D映像システムだといいます。

一体、どんな技術なのでしょうか?
3D映像システム
埼玉県にある金子製作所を須黒清華キャスターが訪ねました。

金子製作所の秋山朋子副社長、
3Dは普通、眼鏡をかけて見るものだが、裸眼で立体的な映像を見られるソフトを開発。

カメラで映している物体が専用モニター越しに立体的に見えるというのですが…

須黒キャスターには見えたのでしょうか?
ちゃんと輪っかが、丸の部分が画面より浮き出て見えてますね。

実は取材カメラを通してだと立体的には見えませんが、肉眼では物体が飛び出して見えるのです。
その仕組みがこちら。
まず左右2つのレンズが付いたカメラで対象物を撮影。
それぞれの映像を独自のソフトウェアで高速処理をし、専用モニターで表示します。
その映像を左目と右目で見ることで脳が立体感を認識する仕組みです。

リアルタイムで立体感や奥行き感のある映像が見られる。これが世界初。

ただ、ある課題も…
ほぼ同時に感じるけど、少しだけこちらの映像のほうが遅れて動いているなというのがこうしてみるとちょっと分かりますね。
リアルタイムの3D映像が売りですがソフトウェアで処理を行うため0.03秒ほど遅れがあります。

この遅延を改善し、ビジネス化を進めるヒントを得ようとイスラエル視察を決めたのです。

大きなミッションを担った桜さん。
この技術の魅力を必死にアピールしました。
このシステムは3Dメガネが必要ありません。

モニター前150度の範囲内なら3D映像を全員で見られる。

コラボできるアイデアがあれば連絡をください。

商談会
プレゼン終了後、いよいよ商談会が始まりました。

海運業界の鈴木さんの元にやって来たのは業務効率化ソフトなどを販売する企業。

FASTのアダム・ヤロンCEO、
うちのソフトを使っている会社は500社以上。

日本の海運業界に貢献できると思う。

そして金子製作所の桜さんも連携できそうな会社を見つけたようです。

AR・VRを開発している会社がいて、コラボできそうな感じ。

中東のシリコンバレーと呼ばれるイスラエル。
ここにはアメリカにはない魅力があるといいます。
シリコンバレーはビジネスモデルが全面に出ている。

イスラエルは技術が土台にある。具体的に説明してくれて分かりやすかった。

世界が注目するイノベーションの発信地イスラエル。
日本企業の進出は今後、加速しそうです。