外食に行けば手にするメニューや会社の説明資料、実はこれ紙でできたものではありません。
さらにゴミ袋や生活に欠かせない食器まで全てあるベンチャー企業が開発した意外な原料を使ってできた新素材で作られたものです。
環境問題で世界中で脱プラスチックが叫ばれるいま食品メーカーがこの素材を使って新たな取り組みを始めると発表しました。
石井食品株式会社
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お弁当などに使われること45年。
イシイのミートボールで知られる石井食品が10月17日に発表したのはおせち…
ではなく、料理を入れる容器です。
実はこの容器、プラスチックの代替製品として注目されているLIMEXという素材でできています。
LIMEXを開発したのはベンチャー企業のTBM。
石井食品は10月17日、脱プラスチックに向けてTBMと食品包装を開発すると発表しました。
石井食品の石井智康社長、
もともと出るごみをどうすれば良いのかというのは食品会社として考えなきゃいけないミッション、大きなチャレンジ。
新素材のLIMEX。その主原料は…
なんと石、石灰石です。
石灰石は世界にほぼ無尽蔵に存在し、安く手に入ります。
この石灰石に樹脂を混ぜてできるLIMEXは木や水もほとんど使いません。
紙でもプラスチックでもない新素材です。
なかなかちぎれない耐久性に水の中で字が書けてしまうという耐水性が特徴です。
その特性を生かしてできた今回のおせちの容器。
たしかに強度もあるし、触った感じは全く言われないとわからない。
十分食品のおせちトレーとして耐えられると思っている。
主力商品をLIMEX製に切り替えることができれば年間およそ232トンの石油由来プラスチックの使用量を大幅に削減できるといいます。
これから耐熱性や強度だったり実証実験を繰り返しながらコストも製造も効率化を含めてチャレンジになると思う。
「難しさはある?」
プラスチックは使い慣れた素材のため新しい物への切り替えの課題は多い。
こうした脱プラスチックの意識の高まりにTBMの山﨑敦義社長は、
プラスチックの代替として世界中で動きが加速した。
「どれくらい増えていますか?」
日本では4,500社以上の企業。
海外からもどの大陸と偏ることなく500を超える問い合わせ。
広く世界でLIMEXの包装素材を使ってもらいたい。