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[WBS]マスク国内生産1億5,000万枚!アイリスオーヤマ決断の舞台裏!

2020年4月23日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

手に入りづらい状況が続くマスク。

家電だけでなくマスクの生産でも大手のアイリスオーヤマは月に1億5,000万枚のマスクの国内生産を始めることを明らかにしました。

不織布などの材料を始めほぼ全てを国内で作る計画です。

その決断の裏側をWBSが独占取材しました。

アイリスオーヤマ株式会社

[blogcard url="https://www.irisohyama.co.jp/"]

宮城県角田市にあるアイリスオーヤマの本部拠点。

アイリスは月に8,000万枚のマスクを生産する国内有数のメーカーです。

ところがその倉庫を見せてもらうと…

アイリスオーヤマの國米雄介さん、

こちらがきょう入荷した在庫。入荷したものをすぐ出荷する状況。

アイリスは中国の自社工場でマスクを生産し、日本に輸入しています。

しかし、この日物流拠点に運ばれてきたマスクはダンボールおよそ60箱のみ。供給がまったく追いついていませんでした。

その理由のひとつが4月1日に中国政府が出したある通達にあるといいます。

非医療の商品(マスク)に関して「医療用ではない」旨のシールをすべてに貼らないと出荷できないという通達が来た。

実際にいろいろな港の税関で止められるケースが多発している。

包装袋1つ1つにまでシールを求める突然の通達。日本にとってはマスクの流通が滞る厳しい状況となっているのです。

一方で中国は国内のマスク工場から大量にマスクを買い上げ、世界各国にこれまでにおよそ38億枚を送付。

いわゆるマスク外交を展開しています。

海外のマスク需要が一気に増え続けている。

医療用品、防護服を含めてマスクは各国の戦略商品になりつつある。

4月20日、マスク問題について会議が開かれました。

そこには大山晃弘社長も。

そして、大山健太郎会長の姿も。

グループ全体では月産で3億枚の生産規模まで引き上げたい。

これが今回の提案。

今回33億円で40ライン。

10億円の投資で16ライン。

今回40ラインまで増やして投資合計は30億円。

実はアイリスは先月末、10億円を投資し月に6,000万枚の国内生産に乗り出すことを発表。

ところが國米さんは3倍の月に1億5,000万枚に引き上げようと提案したのです。

建屋を増強しないとこれだけの機械が入らない。

結構な面積だよ。

建築のスピードは?角田工場にスペースあるんだな。

大丈夫です。

マスクの製造ラインは既存の建屋内に設置。さらに原料の不織布も国内で生産する計画です。

スピードが命だからな。やろう。

今年の8月には国内でのマスク生産体制が整う予定です。

今回のような状況だと中国での資材、原料が高騰したり、供給量が不足したり、安定供給ができない状況になる。

多少割高でも国内での生産は必要だと思う。

今はスピードが命。

できるだけの投資をするということで即断即決している。

堅実経営を続けてきたので今こそ投資する時だと考えている。

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