テレビの出荷台数の推移を表したグラフです。

地上デジタル放送の切り替えのタイミングで2010年には2,000万台を超えましたが、現在は500万台を切る年が続いています。
不振に見えるテレビ市場ですが、実はいまアイリスオーヤマなど参入する企業が相次いでいます。一体なぜなのでしょうか?

アイリスオーヤマ株式会社
[blogcard url="https://www.irisohyama.co.jp/"]
アイリスオーヤマの家電事業部、石垣達也統括事業部長、
大きなビジネスチャンスがあると捉えて今回新しい商品を投入したい。

アイリスオーヤマが11月13日、本格参入を発表したのは液晶テレビです。

価格は65インチの4K対応で20万円を切ります。

アイリスオーヤマは去年、液晶テレビの試験販売で予想を超える10万台を販売。

本格参入で10年前のエコポイント導入時に購入した消費者の買い替え需要や手頃な価格で大型テレビを買いたい若い世代を狙います。

さらに、
今回のこのテレビの最大の特徴は、「ねぇLUCA、テレビ消して」、このようにインターネットを使わずに音声で操作することができます。

通常のリモコンに加え、音声で操作を認識するリモコンが付いています。

認識できる言葉をテレビをつける、消す、音量の上げ下げ、そしてチャンネル変更の27種類に絞ることでネット接続やスマートフォンの設定なども必要なく使えるようにしました。


これまで手掛けてきた白物家電では消費者の不満をすくい上げ、独自の機能を打ち出してきたアイリスオーヤマ。
今回も、
スマートスピーカーで家電をコントロールする商品はあるが、しかしお客様からは接続が難しいという声が多く今回のモデル発売に至った。

今まで寡占化された業界なので掘り起こせるお客様の不満は多数あるのでは。

ハイセンスジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.hisense.co.jp/"]
テレビ売り場ではすでに新興勢力が異変を起こしていました。

ビックカメラ新宿西口店の柏木佑介さん、
海外メーカーの展示コーナーになります。

中国メーカー「Hisence(ハイセンス)」のテレビです。

新興メーカーのモデルが非常に売れ行きが良い。

コストパフォマンスが非常に大きな武器だと思います。

4K対応の65インチの液晶テレビは8万1,800円。

19インチのテレビは2万円を切るなど日本メーカーの半額近いものもあります。

安いですよ。

うちが買ったテレビは20万円近くするが、それと比べると3分の1ぐらいの価格だから。

コストパフォマンスの良さから日本での存在感も高まっていて、液晶テレビの販売台数のシェアではソニーとパナソニックを抜き一時3位へと躍り出ました。


そのハイセンスのショールームでは…

ハイセンスジャパンの磯辺浩孝副社長、
わが社の4Kラインナップ。

東芝映像ソリューションと共同開発した画像エンジンを搭載。

日本ブランドと遜色のない画質に仕上がっている。

ハイセンスがいま日本市場へ向けて力を入れているのが大型のモデルです。
2018年に東芝のテレビ事業を買収。その技術によって日本のお客様が重視する画質を向上させました。

しかも4Kチューナー内蔵の65インチで市場価格は13万円台と価格は大きな武器です。

世界で約1,800万台を製造しているバイイングパワーと調達力を価格に反映できる。

日本メーカーよりも値頃な価格で値段にあった機能が認知されていけば売れていくと考えている。
