11月29日に始まったロボットの展示会。
ロボットというと工場で大量に導入されている産業用ロボット、そして最近は医療や介護向けのロボットスーツなどを想像しますが、実は最近ではもっと生活に身近で狭い用途、いわゆるニッチな分野で活躍するロボットが次々と登場しています。
2017国際ロボット展
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大浜平太郎キャスター、
国際ロボット展の会場、大変賑わっていますが今回は出展企業数が600以上、過去最高だということです。ロボット産業の裾野が広がっているというのが伝わってきます。
トヨタ自動車株式会社
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会場で注目を集めていたのはトヨタ自動車のブース。
人間の動きを忠実に再現し、まるで分身のように操ることができる人型ロボット「T-HR3」を初めてお披露目しました。
しなやかな動きやバランス感覚が特徴。介護や災害現場での活用を目指しています。
合同会社Next Technology
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こうした派手な展示が目立つ一方で会場には産業用とは一味違った暮らしに役立つロボットの姿もあります。
犬型のロボットですが、足の匂いをチェックしてくれるロボット「はなちゃん」。
直接伝えづらい足の臭さを傷つけず知らせてくれるロボットです。
また別の犬型ロボットはお尻から液体のようなものが…。実はこれはおしっこではなく消臭スプレーです。
足にかけるのではなく、空間をいい匂いにしようとする。
このロボットを開発したのは北九州高専初のベンチャー企業です。
足の匂いというデリケートな問題を気軽にチェックできる装置を作りたいという発想から犬型のロボットという形が生まれたといいます。
「ロボット関連の部品やパーツは集めやすい環境か?」
ネクストテクノロジーの辻貴美花さんは、
通販などで気軽に部品が買えたりするしホームセンターでも気軽に売っている。ホームロボットとして活用してもらいたいので子ども向けで買っていただけたら。
株式会社アサイ・エンジニアリング
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さらにこんなユニークなロボットの姿もあります。
アサイ・エンジニアリングの浅井伸一社長は、
イノシシは青い光が嫌い、この光で追い払う。
農作物を荒らすイノシシを音や光を使って追い払うロボット「鳥獣被害対策ロボット『でん助』」です。
実際には自律走行で走る。センサーを仕掛けておいてイノシシがそれにかかったところに自動的に出かけて追い払ってまた帰ってくる。
このロボットは周辺の農家がイノシシの被害に合っていた神奈川県の中小企業、新陽冷熱工業と共同開発しました。
セールス・オンデマンド株式会社
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身近な生活の場面ですでに実用化が進んでいるロボットもあります。
窓掃除ロボットもそのひとつです。

セールス・オンデマンドの吉田伸朗さんは、
パッドがグルグル回転して窓を磨く仕組みになっている。ここから洗剤が5秒に1回吹き出す。
窓ガラスを磁石で挟み込み自動でキレイにするこのロボット「ウインドウメイト」の価格は税抜きで1台9万円。
ホテルやレストランなど人手不足で悩むサービス業の現場に売り込んでいます。
倉敷紡績株式会社
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一方、繊維大手のクラボウが開発したのはTシャツを畳むロボットです。
クラボウの北井基善さん、
1番のテーブルにTシャツをセットします。1番で取って2番で折り畳む前に肩をつまむ動作までいきます。吊り下げたTシャツを下の3Dカメラで撮影することでつかむ位置をロボットが認識しています。Tシャツの角、裾や袖の角を認識することでつかむ位置を考えてロボットに伝えています。
独自開発した3Dカメラで撮影し、立体画像として認識することでつかむ場所を決め、服を畳むことができるのです。
Tシャツを1枚畳むのにかかる時間は2分半ほど、まだまだ時間はかかりますがクリーニング工場やホテルのベッドメイキングなどに幅広く活用できる技術を目指しています。