1月27日、日経平均株価は一時900円を超える大幅な値下がりとなるなど全面安の展開となりました。
背景にあるのはアメリカの利上げなど、いわゆる金融引き締めへの警戒感ですが今後株価はどうなるのでしょうか。
日経平均一時900円超安!
アメリカ 金融引き締めを警戒
金子律人記者。
日経平均株価は今日も値を下げました。841円安で取引を終えています。
3日連続で下落した日経平均株価。2万7,000円台をあっさりと割り込み、下げ幅は一時900円を超え、2万6,000円の節目に近づく場面もありました。
終値では2万6,170円とおよそ1年2ヵ月ぶりの安値水準となりました。
個人投資家は…
リーマン・ショックなどに比べたら全然心配していない。
一喜一憂してもしょうがない。
上がって下がるのが当たり前ではないか。それでなければ相場じゃない。
株価は2万5,000円くらいまで下がるのではないか。
株安の要因はアメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が金融引き締めを加速させるのではという警戒感です。
FRBのバウエル議長。
経済はもはや金融政策による多大な支援を必要としていない。
量的緩和策を段階的に終えて利上げをまもなく始めることが適切だ。
パウエル議長は記録的なインフレに対応するため3月に利上げすることを示唆しました。
マーケットではアメリカの金融引き締め加速による世界的な景気の後退を警戒しています。
市場「3~4ヵ月不安定」
インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫氏。
当面はFRBの金融引き締めスタンスがどこまで積極化するか懸念する状況が続く。
3~4ヵ月は株価が不安定な状況が続く。
さらに懸念材料は新型コロナの新たな変異ウイルス、オミクロン株とウクライナ情勢の緊迫です。
懸念① オミクロン株
感染がまん延すると米国を中心に巣ごもり需要が強いままの状況を維持する可能性が高い。
インフレ圧力につながり、FRBの金融引き締め強化につながりかねない。
懸念② ウクライナ情勢
仮にロシアがウクライナに侵攻すると天然ガス・原油価格にかなりの上昇圧力。
インフレ圧力を強めることでFRBの政策にも波及する可能性が高い。