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[WBS] 深刻な海洋汚染の実態!世界の食卓から「微小プラ」!

2018年11月20日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

いま世界的に問題視されているプラスチックによる海洋汚染ですが、食卓に欠かせないあるものも世界的に汚染されている可能性が高いという調査結果を韓国などの研究グループが発表しました。

対策はもはや待ったなしの状況といえそうです。

仁川大学校

[blogcard url="http://www.incheon.ac.kr/mbshome/mbs/inu/intro.jsp"]

韓国の仁川大学。

この大学の教授らによる研究グループが調べたのは…

仁川大学の金承圭教授は、

これは塩をろ過したものから出たプラスチック粒子です。

金教授らが調べたのは一般家庭でも使う食塩。

アメリカや中国、インドネシア、イタリアなど21の国と地域で作られた39種類の食塩を各地のスーパーマーケットで購入して分析したのです。

その結果、食塩から出てきたのはわずか0.1ミリ程度の小さなおものから、5ミリ近くあるものまで様々な大きさのマイクロプラスチック。

調査した39種類中、36種類、9割以上の食塩から発見されたといいます。

多いもので1kg当たり約1万4,000個が検出された。

海水のプラスチック汚染で塩や水産物を汚染する結果が出た。

マイクロプラスチックは海の中に大量に存在。

塩だけでなく水産物などの食べ物、さらには呼吸なども通して私たち人間の体内には年間3万2,000個にも上るマイクロプラスチックが入っていると見られていますが、健康への影響はまだ詳しくわかっていません。

日本の塩

今回の調査では日本の塩は対象外。

ただ同じような傾向となる可能性が高いといいます。

日本では塩にマイクロプラスチックが含まれているかどうかといった調査は国レベルでは行っていません。

ただ環境省はこうした状況を受け、来年度からマイクロプラスチックの供給源の1つとして考えられる河川の実態を調査する方針です。

排出するプラスチックの量と比例して私たちの食卓に戻ってくる。

プラスチックの使用量や排出量を減らす努力をしていかなければならない。

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