政府は9月15日に海外からの個人旅行客の受け入れを解禁し、アメリカなど一部の国についてはビザなしでの短期滞在を認める検討に入ったことがテレビ東京の取材でわかりました。円安の今、外国人にとっては日本での買い物や食事を満喫するチャンスです。これまで苦しめられてきた円安を武器にインバウンドで反転攻勢をかけられるのでしょうか。
外国人の個人旅行客解禁に期待!
村上航大記者

外国人に人気の浅草・雷門。きょうもたくさんの人が訪れていますが、外国人の姿はあまり見られません。
海外からの個人旅行客を受け入れをいまだ禁止している日本。
しかし、円安の今、外国人にとっては日本で買い物をするチャンスになっています。
数少ない外国人観光客に聞いてみると…
ロシア人

2人で2週間で29万円使おうと思っている。
メキシコ人

外国人客にとっても日本にとっても良い機会だ。
長い間、来日を我慢していた外国人にとってもそうだし、ホテル、レストラン、観光地など日本も売上を得られる。
インバウンドでのチャンスを逃している日本。
岸田総理は9月15日に東京都内で開かれたアジアのビジネスフォーラムでこう発言しました。
岸田総理

G7並みの円滑な入国が可能となるよう、近く、さらに水際対策を緩和するつもり。
観光にビジネスに、ぜひ、また日本にお越しください。
そしてテレビ東京の取材で9月15日、政府が海外の個人旅行客の受け入れを再開する検討に入っていることがわかりました。
また現在は全ての外国人に求めているビザの取得についてもアメリカなどの一部の国についてはビザなしで短期滞在を認める検討にも入っているということです。いわばインバウンドの全面解禁。
心待ちにしている人は…
えびす屋浅草
梶原浩介さん

コロナ前は9割海外のお客様で1割日本人という感じ。
インバウンド需要が高まった際に単価の高いコースを選ぶお客様が多かったので、今回の円安も追い風になり需要が伸びることを期待している。
近くの旅館「行燈旅館」を訪ねると…
大熊智司記者

こちらの旅館ではきょうの宿泊客は都民割を利用している日本人1人だけで外国人の宿泊はありません。
この旅館ではコロナ前、宿泊客の9割が個人旅行の外国人旅行客でした。
大熊智司記者
コロナ以降の宿泊状況は?

行燈旅館 女将
石井敏子さん

ほとんどゼロ。毎日ゼロ。
女将の石井さんが宿帳を見せてくれました。
行燈旅館 女将
石井敏子さん

コロナが始まった年の最後のお客様が4月1日にチェックアウト。
ここからあとはゼロ。
経営を支えるため1,700万円ほどを借り入れ、さらには4月に従業員1人が退職しましたが、なんとか営業を続けてきました。
行燈旅館 女将
石井敏子さん

個人旅行客が選んで来てくれるのは今までにないことなので、そこは期待している。