井村屋株式会社
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10年以上ぶりに過去最高益!
三重県・津市の井村屋。
井村屋といえば「肉まん」や「あんまん」、「あずきバー」などロングセラーの人気商品がたくさんありますけど、ここにきて過去最高益をはじき出しったって、一体何があったのでしょう?
浅田剛夫会長、
井村屋グループ会長の浅田と申します。
「会長さん、わざわざ。」
どういたしまして。
「過去最高益ってどのくらい?」
純利益が7億1,600万円。これは前年に比べて61%の増益。
会社設立は1947年、過去最高益は2016年度の7億1,600万円。前年比61%も増加したのです。
これは1987年度以来、じつに29年ぶりの快挙!
アイスクリーム事業が牽引力になっている。
「アイスクリーム事業?」
井村屋でアイスっていうと「あずきバー」。
でも業績をひっぱったのは別の新商品アイスらしい。
それが、
やわもちアイス。
やわもちアイス
年間1億円の売上でヒットと呼ばれるアイスクリームの世界で「やわもちアイス」は、
4年目で…35億。
昨年、年間35億円を超える爆発的大ヒットに!
4種類のラインアップがあり、最大のウリはその名の通り、柔らかいお餅。
さらに周りには自社炊きのつぶあん。
さらにその下にはミルクアイスと3層になっています。
「これでお値段が?」
140円。
「安くないですか!?」
安いですよ!
「170円くらいにしておけば良かったとかない?」
ちょっとね。
固まらないお餅
ここで一つ疑問が…
硬くならないから何でだろうって感じ。
不思議です。なんでお餅が固まらないのかな。
普通、お餅って冷やしたら硬くなりますよね。
でもやわもちはマイナス20度でも柔らかいまま。
そのヒミツを探るべく商品開発部へ。
開発部、点心・デリ/冷凍チームの嶋田孝弘さん、
これらがお餅の原料となりまして、凍らないお餅のヒミツ。
一般的に水は氷になるのは0度。それ以外のお砂糖とか餅粉とか、そういったものを入れますと0度より下がる。凝固点が下がる。
島田さん曰く、純粋な水は0度で氷になるけど、水に溶かすものによって凍る温度は下がっていく。
つまり原料や配合を工夫することでマイナス20度でも凍らなくなるのです。
でも、ここに至るまでにはかなりの苦労があったようで…
色んな砂糖を入れて、組み合わせる砂糖によってマイナス10度、マイナス15度とか。砂糖を入れすぎると甘くなるので、甘くない砂糖を入れるとか。
お餅になる原料によって柔らかくなりすぎたり、甘くなりすぎたりと商品になりません。
試行錯誤の連続。
「何種類くらいの原料が入っているんですか?」
企業秘密…そこは。
「10種類以下ですか?」
10種類以下です。3種類以上、10種類以下。
「5種類以上ですか?」
5種類以上ですね。
「8種類以下ですか?」
いや、待ってください…
その辺は言えませんよね。
真ん中のこれが実際の今のやわもちのお餅。
「結構、やわらかいですね。」
でも、冷凍すると…・
「ちょうど良い硬さになっている!さっきのだとやわらかそうだなと思った。」
この理想的な硬さのお餅を開発するのに3年もかかったんですって!
「やわもちって担当何人なんですか?開発?」
私一人で…超プレッシャーでしたよ。
「いつできるんや」とか、丸めてもらったり手伝ってもらいましたけど。
「給料が上がったりとかは?」
役職は上げていただきました。それで何も無かったら…
何でも嶋田さん、井村屋の主力アイス「あずきバー」の売り上げが冬場に落ちるため、「冬でも美味しく食べられるアイスを」という指示でこのやわもちを開発したらしい。
うまくいって良かったですね。
井村屋はやわもちアイスでがっちり!
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