伝統と格式を誇る老舗百貨店「日本橋三越」の本店に家電量販店「ビックカメラ」の売り場が誕生します。
両社に一体どんな狙いがあるのでしょうか?

株式会社三越伊勢丹ホールディングス
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三越伊勢丹ホールディングスの杉江俊彦社長、
お客様の多様化、デジタル化に伴い店舗に来る魅力をもう一度つくらなくてはいけない。

これまで自ら売り場を運営する百貨店の形態にこだわってきた三越。

市場が縮小する中、初めてワンフロアを有力テナントに貸し出す方式を取り入れました。
その相手に選んだのがビックカメラです。

しかし百貨店の中に家電量販店が入ることに対して三越のお客様は…
知らなかった。マジ?ここに入るの?

全然イメージ違うね。

ビックカメラと言えば有楽町の駅前にある。

ちょっとどうかなって。

三越は三越であってほしいというのはある。

株式会社ビックカメラ
[blogcard url="https://www.biccamera.com/bc/main/"]
そこでビックカメラが打ち出したのは百貨店仕様、「家電の新スタイルショップ」です。

ビックカメラといえば赤いベストがお馴染みですが、ここでは百貨店と同様に全ての店員はスーツで接客します。


そして耳に馴染んだあの曲も…
日本橋三越では特別仕様。
こちらソファがありますが、ビックカメラとしては初めての商品について説明するラウンジのような空間があります。ゆったりとソファに座って商品の説明を聞くことができます。

置かれているのは40万円近い空気清浄機におよそ360万円の大画面テレビ。


初めておく家電コンシェルジュと相談しながら高級家電を選べるスペースです。

ビックカメラ日本橋三越の橋本賢太店長、
年を召したお客様が多く、その方々から愛されている店舗だとわかり、立ったままだと表現しにくいため、ゆっくり座って見てもらいたい。

ラウンジだけでなく店舗内にも机と椅子を置きました。

ちなみに相談スペースは通常の店にもありますが、こちらは丸椅子です。

また白を基調とした商品棚は三越1階の化粧品売り場を参考にして清潔感を出しました。

清潔感は店の天井にも…

普段の我々ですとメッシュ天井と呼ばれているアミアミの天井ですが、今回清潔感のあるフラットな天井を採用しました。

店内を埋めるのは各メーカーの最上位モデルや百貨店だけが取り扱っている商品。

さらに本格的なワインセラーや海外ブランドの白物家電が並びます。


高級感漂う店舗ですが商品の価格は通常の店舗と同じです。

難しいが富裕層と言われている方々、私たちではアプローチできなかった百貨店の利用客を三越の力を借りてアプローチできれば一番のメリット。

まずはここを成功させることに全力を投じていきたい。
