AI(人工知能)に関するニュースです。
タクシーなどでAIに「これからお客様が増えそうですよ」などの需要を予測させる活用に仕方が広まっています。
そして今度はAIが需要を予測して適正な価格を決めるという動きも出始めています。
IKIDANE HOUSE 浅草旅籠
[blogcard url="http://ikidane-nippon.com/en"]
東京・台東区にあるゲストハウス「IKIDANE HOUSE 浅草旅籠」。
簡易的なドミトリーを16室。また外国人好みの和風の個室を20室揃えています。
この施設、実はAIを活用しています。
本庄亮太マネージャーは、
ほとんどがAIに任せて提示された金額で出している。
予約状況の画面を見ると日付ごとに赤や水色に塗られた数字が並びます。
例えば1部屋2万1,500円。これは全てAIが導き出した適正価格だというのです。
さらに、
赤色はもう少し金額を上げる必要がある。水色はもう少し下げた方が稼働率が上がるとAIが自動的に提示している。
AIが予約が埋まるベースを計算、早く埋まりそうな部屋は価格を上げ、予約が入りにくい部屋は価格を下げるという提案をするのです。
近隣のイベント状況や強豪ホテルの予約状況なども分析してAIが最適な料金を設定することで、このゲストハウスの稼働率は常に80%を超えているといいます。
このAIのシステムを開発したのはメトロエンジンという人工知能ベンチャー。
メトロエンジン株式会社
[blogcard url="https://info.metroengines.jp/"]
田中良介社長はAIを使うことで人が価格設定をする手間を省くだけでなく収益も伸ばせると話します。
今まで人の手で行っていたが故に大きな需要を見逃したり、知らない間に予約が埋まったり大きな機会損失が発生していた。
客室単価設定を適切に行うことで収益そのものの向上が望める。
アパグループ株式会社
[blogcard url="https://www.apahotel.com/"]
宿泊料金が閑散期には下がり、繁忙期には上がることで知られるビジネスホテルチェーンのアパホテル。
フロントの裏側では村田紘嗣ブロック統括支配人が真剣な表情でパソコンに向かっていました。
アパホテルでは各店の支配人が11ヶ月先までの稼働率を予測し、1日毎に宿泊料金を決めます。
こちらではシングルルームの上限を3万2,400円として24段階に細かく分けて設定します。
大規模なコンサートや海外の祝日、今は受験シーズンとか桜のシーズンとか、支配人ごとに異なるが私は1日2~3時間かかる。
支配人の負担を減らそうとアパホテルでは料金設定を任せられるAIの開発に向けた検討が始まっているといいます。
リーウェイズ株式会社
[blogcard url="https://leeways.co.jp/"]
不動産投資の分野向けにAIの開発を進めているリーウェイズ。
不動産の投資家向けに投資を検討している物件が将来、どのくらいの価値を生むのかをAIが予測するシステムを開発。過去10年間の全国の賃料や空室率などの膨大なデータを元に物件の資産価値を9割の精度で導き出せるといいます。
リーウェイズの巻口成憲社長は膨大なデータを処理する点では不動産も宿泊業界も共通しているといいます。
ホテルの場合、大量のマーケットの分析をして近隣のホテルの相場がどれくらいか、時期によって刻々と変わる。全部人手でやるよりコンピューターや人工知能でやる方が圧倒的に早いスピードで分析できる。