栽培する前から予約で完売するという幻のスイカがあります。
今回はその人気のヒミツに迫ります。
コシヒカリの産地で作られるもうひとつの名産品。

それはスイカです。

甘さが全然違う。

収穫前から予約で完売!
その人気のヒミツとは?

飯塚農場
新潟県にある一軒の農家。

そこへ次々と人が集まってきました。
小さな子供の姿も…

お客様の目当てはスイカ。

おいしい。

スイカはカブトムシの食べ物だと思っていたが、ここのスイカはおいしい。

米どころ新潟で栽培される絶品スイカ。

その人気のヒミツとは?

幻のスイカ
コシヒカリで有名な新潟県南魚沼市。

田んぼの真ん中で知る人ぞ知る幻のスイカが栽培されていました。
夏は収穫の最盛期、毎日3,000個ほどのスイカを出荷しています。

大玉の魚沼産スイカは1,850円から。

Webサイトからも予約が可能ですが1年間で収穫される8万個ほどが栽培前からほぼ売り切れるといいます。

それでも予想よりも豊作だった場合は農場の直売所で買うことができます。

なかには外国からもお客様が…

このスイカを買った。

とてもおいしい。

さらにこんな人も、
スイカ号です。

30個はある。

トランクいっぱいのスイカ。
贈答用にまとめて買っていくといいます。

お客様が殺到するこのスイカ、人気のヒミツは、
甘い。

甘さが全然違う。

飯塚正也さん
このスイカを作っているのが飯塚正也さん。

高校卒業後、父親のスイカ作りを手伝い始めた飯塚さん。
この道25年を超えるベテランです。
特徴のひとつだという甘さ。
実際に糖度を測ると…

一般的なスイカの糖度は11度ほどだといいますが、飯塚さんのスイカは13度を超えます。

しかし、人気のヒミツはそれだけではありません。
甘い、さっぱりしているスイカでは物足りない。

甘みは当然でコクがある。

甘さに加え、コクを出す秘訣とは?
もみ殻などを混ぜ合わせて5~6年かけて自家製の堆肥にしている。

自家製の有機肥料です。
さらに土にもヒミツが、
砂地ではない土が特徴。

一般的にスイカは水はけの良い砂地で作られることが多いといいます。

根が腐りにくいからです。
しかし田んぼの真ん中にあるこの農地は砂地に比べ水はけが良くない土です。

そこで飯塚さんは土を盛り上げてスイカをより高いところで栽培することで水の逃げ道を作りました。

こういう土であれば肥料もとどめておける。

砂より肥料がとどまりやすいという土のメリットを生かすことでおいしいスイカができるといいます。

そして核家族化などでスイカ自体の消費量も落ち込む中、新たに開発したのが小玉のスイカ。
「竜神のしずく」と名付けたスイカは2玉で1,600円から。

皮が薄く身もぎっしりです。
さらに飯塚さん、若者の農業離れを食い止めようと収穫期には地元を巻き込んでスイカの生産に励んでいます。

お客様の笑顔。

おいしかったと言ってもらったときはすごくうれしい。
