株式会社大塚家具
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株式会社大塚家具の大塚久美子社長は言います。
家にある使われていないものを、どんどん出してもらいたい。それを使いたい人が必ずいる。
株式会社大塚家具は中古家具の買取・販売事業を9月8日から本格的に展開すると発表しました。
株式会社大塚家具の調査では「家具を買い取ってもらえる制度があったら新しい家具を買いたい」と思っている人は63.5%もいたということです。
こちらの革張りのソファ、新品です。座ってみるといい座り心地。天然の革は肌馴染みがいい。価格は129万円。
リユース品になると価格は29万8,000円。座り心地はほぼ同じです。傷もほとんど見当たりません。
リユース品のソファは個人宅で8年間使われたものです。
傷が目立ちましたが補修で見事に生まれ変わりました。
青梅サービスセンター
補修をしている現場を訪ねると、買い取った家具の状態に合わせ塗り直しや座面の張替えなどを行っていました。
家具は1日に10~20点集まり、月に約600点が新たな商品として生まれ変わります。
色塗りで気をつけているところは?
それほど目立ったように塗らない。こういうところもちょっと色を入れるぐらい。
ほとんどのリユース商品は、もともとの風合いを生かすため大きく手はかけません。
流通サービス部の緒方和順部長は
もともとは革の張地だったものを布に変えることもある。その品物をいくらで販売しようと進む段階で革でもう一度張った方がいいか、布にしてより格安で販売するか。
値段が高くなっても売れると見込んだ商品はこのテーブルのように表面をヤスリ掛けし、色をすべて塗り直します。
もともと株式会社大塚家具はアフターサービスなどで修理を行っていたため、そのノウハウを生かしています。
他社は引き取って清掃するだけで販売されているところが多いが、私どもは補修技術を持って、より付加価値を付けて、よりお客様が望んでいる商品に仕上げる技術は我が社が一番。
大塚久美子社長
このリユース事業の狙いを大塚久美子社長に聞きました。
これはデザイン性の高いソファですね。
有名なマティアス・ホフマンのデザイン。家具のデザインでは第一人者。
こちらのソファは32万円。新品では約95万円で販売されていましたが現在製造はされていなく希少価値もあるといいます。
こうした買い取る商品は株式会社大塚家具で販売した家具に限りません。
ニトリやイケアで売られているものでも可能?
最初のつくりが耐久消費財としてつくられているかどうかがポイント。捨てるのがもったいないと感じるかどうか。中古市場ができることは新品市場も活性化するし、消費者に選択肢がでできる。
中古市場を活況にしても新品が売れなくならない?
車がいい例、住宅や家具も手放したときに買ってくれる人がいることが、買うときの安心感にもつながる。
株式会社大塚家具は2016年12月期の業績予想を今年2度、下降修正し、最終赤字は約43億円になる見通しです。
経営権を巡るお家騒動後も低迷が続く株式会社大塚家具。
リユース事業で売上の回復を狙います。
業績が上向くのはいつごろ?
来年は黒字の計画を立てるつもり、もうすでに上向き始めていると理解してもらっていい。