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[モーニングサテライト]「大浜見聞録」韓国自動車メーカー日本再参入!売り方に新戦略[Hyundai Mobility Japan 株式会社]

モーニングサテライト

大浜見聞録です。かつてヒュンダイ自動車として知られてきた韓国の大手自動車メーカーが日本でのブランド名をヒョンデに改め再び日本市場に参入しています。去年、世界で666万台を販売していて販売台数は世界4位。2000年に日本に参入したときは販売が振るわずおよそ10年で撤退を余儀なくされましたが、今回どんな戦略で臨んでいるのでしょうか。取材しました。

韓国自動車メーカー!ZEVで日本再参入

東京・原宿駅の前に2月に開設したヒョンデのショールーム「ヒョンデハウス原宿」。5月28日までの期間限定でオープンしています。

今回、日本で販売するのは走行時に二酸化炭素などを出さないZEV(ゼロエミッション・ビーグル)。電気自動車「アイオニック5」と燃料電池車「ネッソ」の2車種です。

今から20年あまり前「ヒュンダイを知らないのは日本だけかもしれない」というキャッチコピーとともに日本市場に参入。しかし、販売は振るわず2009年に撤退した苦い経験があります。

今回中心となるのがEVのアイオニック5。韓国や欧米ではすでに販売している世界戦略車です。

一体どんな車なのでしょうか。

大浜平太郎キャスター

結構横幅ありますよね。

ヒュンデモビリティジャパン マーケティングチーム
佐藤健さん

全幅1,890mm。室内のゆとりにつながっている。

こだわりの一つが車内空間です。充電中でもドライバーが車内でゆったりと過ごせるようにしたといいます。

EVで注目される航続距離、上位車種で最大618km。5月にトヨタ自動車が販売した「bZ4X」や日産自動車の新型「アリア」を上回ります。

航続距離
トヨタ「bZ4X」 516km
日産「アリアB6」 470km
ヒョンデ「アイオニック5」 618km

モーターに送る電気を制御するインバーターの半導体、次世代素材と呼ばれている「炭素ケイ素」を採用することでこれまでのシリコン素材より航続距離を最大で5%伸ばせたとしています。

ヒュンデモビリティジャパン マーケティングチーム
佐藤健さん

新しい素材なのでコスト的には上がる。
あえて採用して航続距離を伸ばしている。

早速、その乗り心地を体感してみることに。

大浜平太郎キャスター

座ってみるとシートは家のリビングを意識しているということですが、ソファに近い感覚が座ってみてよく分かります。

ウインカーを出して曲がろうとすると死角になる部分がカメラで表示されます。車幅が広い分、安全性にも気を配ったつくりです。

大浜平太郎キャスター

原宿の駅前です。外の音が全く聞こえない。とにかく静かさにこだわっている車だというのはよく分かります。
メーター類がやさしいです。あえて指摘するとしたやさしすぎて情報が慣れないと入ってこない。今までの車とは考え方が違います。

販売価格は上位車種で519万円から。国内で販売されている同じクラスのEVに比べ比較的購入しやすい価格帯です。

なぜ価格を抑えることができたのか、そのカギは販売方法にあります。

今回、ヒョンデは日本に販売店を作らずオンライン販売のみにすることでコストを抑える戦略です。ヒョンデとしては世界初の試みです。

ヒュンデモビリティジャパン マネージングダイレクター
加藤成昭さん

オンライン販売はいつでも、どこでも、いろいろな情報が検索・注文できる。
時間や空間にとらわれない世界を提供。

まだ日本での知名度が低いと言わざるを得ないヒョンデ。オンラインだけで販売台数を伸ばすには限界があります。そこでさらなる戦略を考えまえました。

韓国ヒョンデの新戦略!カーシェアで日本に浸透

大浜平太郎キャスター

今回、日本に販売店を置かない方針のヒョンデ自動車ですが、こちらの駐車場に早くも車が止まっています。
これはどういうことかというとカーシェアを利用しようという戦略です。

DeNA系のカーシェアサービス「エニカ」です。

リアウィンドウにあるセンサーに登録した運転免許証をかざすと…

大浜平太郎キャスター

カチャッと言いました。扉が。

入会金と月会費は無料で使用した分に応じて料金が発生する仕組みです。

ヒョンデはカーシェア企業向けに車を販売して日本市場に徐々に浸透させようと考えています。

一方のカーシェア企業はなぜヒョンデの車を採用したのでしょうか。

ディー・エヌ・エー ソンポ モビリティ
馬場光社長

アイオニック5が日本に入る前に燃料電池車のネッソを試乗した。
その時の感覚乗り心地が良かった。
最初は伸びないかもしれないが利用者が増えれば確実にリピーターが増える。
口コミが増えて好循環が生まれる

カーシェアを新しい販売手法に活用

ここで今回の平八郎の「へぇ~」ポイント「カーシェアを新しい販売手法に活用」。

ヒョンデの戦略はカーシェア企業に車を販売することだけではありません。カーシェアを活用した新たな仕組みを生み出しました。

ヒョンデの車を利用した人が気に入って新車を購入した場合はヒョンデからカーシェア企業に仲介料を支払うというものです。

購入した人にも3万円相当のクーポンを提供します。

さらに購入した人が車をカーシェア登録して、その車の利用者が再びヒョンデの車を購入した場合、カーシェア企業の仲介料だけでなく、車の所有者にはヒョンデから3万円相当のギフトカードが提供されます。

カーシェア企業や車の所有者が販売に一役買い、メリットを得ることができる仕組みです。

ディー・エヌ・エー ソンポ モビリティ
馬場光社長

ヒョンデとの提携でいわゆるディーラー的な役割を持つ。
シェアによる売り上げとディーラー的な売り上げができる。
積極的にEV(電気自動車)を置けるようになった。
車(アイオニック5)に乗るために北海道や福岡から来た人もいる。
車にパワーがあれば人をひきつける。

開始からおよそ3ヵ月、ヒョンデはこの取り組みに手応えを感じているのでしょうか。

ヒュンデモビリティジャパン マネージングダイレクター
加藤成昭さん

街に車が見えて浸透することが安心感と信頼感を得るきっかけになる。
「最近見るようになったね」となればひとつの段階が過ぎたと考える。

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