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[WBS] ホームパーティーに商機!「検定」に主婦が殺到…!

2016年12月22日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

一般社団法人日本ホームパーティー協会

[blogcard url="https://hpaj.org/"]

12月3日、東京・渋谷区。レンタルルームに都内に住む主婦たちが集まっていました。

そこで始まったのは「ホームパーティー検定」の試験。

一般社団法人日本ホームパーティー協会が2016年4月から毎月実施しています。

フードクリエイターのおかちまいさんは、

しっかり段取りして、当日にどれだけ台所に立つ時間を減らせるか。これが勝負です。

検定で問われるのはホームパーティーの主催者としてどんなおもてなしができるか。

東京・品川区に住む萩原真理子さん。クリスマスのホームパーティーに合った料理を考えてきました。

下ごしらえしてきた食材を取り出します。作ったのはホタテの前菜。低温で焼いたタマネギを乗せて、その上にパスタ状に巻いたニンジンを重ね彩りを加えました。

クリスマスはチキンやお肉を後でガツっと食べる感じかなと思い、前菜では魚介のものでさらっと食べられるもの。

この前菜を講師が評価します。

素敵です。取り分けも1皿ずつできるし、お肉に合わせて、さっぱりとか、組み立てているのが素晴らしい。

萩原真理子さんが受けた2級の検定の受験費用は3万円。見事に合格しました。

資格は1級から3級まであり、これまでに約1,000人が取得しています。

一般社団法人日本ホームパーティー協会の高橋ひでつう代表は、

全国に講座の場を広げていって、ホームパーティーの楽しみの輪を広げていきたい。

ホームパーティー

その2週間後、東京・品川区。

メリークリスマス。

萩原真理子さんが主催したホームパーティー。月に2回ほど開いています。

子供が同じ小学校のママ友の集まり。子供たちは旦那さんに見てもらって。

装飾が施されたテーブルに、萩原真理子さんが腕に縒りを掛けた料理がずらりと並びます。中でも今回のイチオシはクリスマスカラーを意識した「ホタテと野菜のゼリー寄せ」です。

美味しい。めちゃくちゃ美味しい。

パーティーが始まってから1時間半、萩原真理子さんはさらに盛り上げるための仕掛けを考えていました。

スマートフォンで見ていたのは港区と渋谷区にある150以上の人気店の料理を宅配するUber EATS(ウーバーイーツ)のアプリです。

Uber EATS(ウーバーイーツ)

頼む商品を決めて、注文ボタンを押すだけ。

お客様がウーバーイーツ経由で注文すると、お店は調理を始めます。出来上がった商品をウーバーイーツとき契約する配達員が自転車やバイクに乗って届ける仕組みです。

東京・恵比寿にあるガレットという料理の専門店「ガレットスタンド」。ウーバーイーツを通じて萩原真理子さんから注文が入りました。

通常は人件費を抑えるため、宅配をしていないこのお店。宅配の売り上げの実に3割をウーバーイーツに支払いますが、店で宅配する場合と比べてコストは4分の1程度で済むといいます。

ガレットスタンドの高橋新樹オーナーは、

トータルでは結構、売り上げに貢献してくれている。

このお店ではウーバーイーツ経由での宅配の売り上げが全体の10%を占めるまでになりました。

萩原真理子さんが注文した料理を受け取ったのはウーバーイーツの配達員、Takuyaさん。自転車に乗って出発です。

その時、萩原真理子さんのパーティーでは、

「配達中」になった。地図が出る。Takuyaさん、星5つ。

イケメンってこと?

注文したお客様には配達員の顔写真や、これまでの配達に関する評価が示されます。

さらに、

Takuyaくん、これ、動いている。

配達員がm、いまどこにいるか確認できます。この料理が届くまでのライブ感がホームパーティーを盛り上げるのです。

注文から40分後、

こちらになります。ありがとうございました。

商品の料金は店舗と同額。配達料も掛かりません。注文したのはフランス発祥の「ラップガレット」。そば粉を使った生地で野菜や鶏肉などを巻いたのものです。

香ばしいね。美味しい。

人気店のメニューが家で手軽に食べられて、参加者も皆、満足そうです。

スマホがあって今の時代だから楽しめるパーティーなのかなと思った。

オタイオーディオ株式会社

[blogcard url="http://www.otaiweb.com/audio.htm"]

一方、ホームパーティー市場の盛り上がりに生き残りを掛ける企業も。

愛知県北名古屋市に本店を置くオタイオーディオ株式会社です。

創業47年、高級オーディオ機器を全国に販売しています。

井上揚介社長は店の先行きに強い危機感を持っていました。据え置き型のオーディオ機器の出荷は2002年以降、急激に落ち込み、今も低迷を続けています。

CDの売上が大幅に減り、代わってスマートフォンなどで音楽を聴く習慣が広まったためです。

売上高の限界というのは感じている。オーディオと接点が無いんじゃないかと。

そこで考えたのが、ホームパーティー向けに高級オーディオをレンタルするビジネス。レンタルでお客様がオーディオの良さに触れれば、機器の販売につながる効果があるはずだと考えたのです。

ホームパーティーはゴージャスな感じを求められると思うので、高温がきれいな機器で。

今回セレクトしたのはヤマハ株式会社のCDプレイヤーとアンプ。そしてイギリスの老舗メーカー、B&W社のスピーカーの組み合わせ。システムの総額は178万円です。

12月8日、東京・六本木のマンション。

オタイオーディオ株式会社の井上揚介社長、この日、ホームパーティーを開く家にあの178万円のオーディオシステムを持ち込みます。

まずは無料で貸し出し、お客様の反応を見ようというのです。

そしてホームパーティーがスタート。盛り上がってきた時に井上揚介社長、音楽を掛けました。

すると早速反応が、30代の彼らは高級オーディオで音楽を聞いた経験がなかったのです。

ホームパーティーの雰囲気が一変しました。

井上揚介社長、ここでオーディオの特徴をPRします。

音質はすごくピュアな感じ。ここにボーカルが立って、みなさんのために歌っているような。

パーティー感が出るというか、聴いて、すごく衝撃だった。

本当に買おうかなと思いました。

お客様がオーディオに触れる機会を増やせば、まだまだチャンスはありそうです。

既存のお客様以外に、もっとたくさん聴いてもらえる可能性を感じることができた。それはとっても良かった。

今後、1日5万円から10万円の料金でレンタルサービスを始める考えです。

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