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[WBS] どう生かす?地方の「お宝ホテル」

2016年4月6日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

観光庁の調べでは全国のホテルの稼働率の平均は79.9%。

稼働率が高いのは大阪や東京などの大都市や京都などの観光地です。
一方、地方のホテルでは平均を下回っています。

松本ホテル花月

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長野県松本市にある松本ホテル花月。
松本城から歩いて数分の好立地のホテルです。

松本ホテル花月は1896年創業の老舗のホテル。
2016年4月5日にリニューアルオープンをしてお披露目がされました。

運営するのは株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズ。
浅生亜也社長がリニューアルオープンの挨拶をしました。

[blogcard url="http://www.agorahospitalities.com/index.html"]

松本ホテル花月の後藤充宏総支配人にリニューアルの特徴を聞きます。

ロビーの談話室、すべて松本の民芸品を使っていて、ダークブラウンの柱など温かみのあるもので統一。

テーマは「民芸フィロソフィ・松本の日常の記憶」。

全体を改装するのではなく、木の柱や民芸家具など古いホテルにあった価値を再発見し、そこをアピールしています。

スイートルーム(4万3,200円~)でも昔からの椅子を使用しています。

さらに料理では地元野菜を使用した前菜、信州和牛のローストなど長野の郷土料理を取り入れたものに仕上げています。

年間で7割近い稼働率だが、1年で3%アップしたい。

ビジネス客がメインだった松本ホテル花月ですが、今後は観光客や家族客にシフトして客単価のアップを目指します。

運営する株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズは全国に12施設を運営しています。
今後も地方ホテルの価値を発掘して事業拡大を狙います。

地方は季節ごとの需要増減が激しいため稼働率が半分。伸ばしていくポテンシャルはある。人を魅了するにはどうしたらいいのかを考える。

汐湯 凪の音

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佐賀県唐津市の名所「虹ノ松原」を抜けたところにある「汐湯 凪の音」。

2011年に経営不振で閉鎖された旅館を株式会社 カトープレジャーグループが2014年に買収し営業再開しました。

高山啓二総支配人は言います。

多少のリスクはあるが福岡からのアクセスがいい。事業として再生できると判断した。

施設の一部は改装されましたが、大改装がされたわけではありません。

限られた予算のなかで最も力を入れたのが温泉です。

これが汐湯。当時からあったが湯気などで外の景色が見えないので外に露天風呂をつくった。

景色を活かした露天風呂があればお客様を呼べると判断しました。
お湯は海水を沸かしたお湯を使用しています。

その設備も以前からあった設備を活用しています。

設備的に非常に金額がかかるし投資も難しい。これがあるからこそやろうと決断した。

目論見は当たり、稼働率は8割以上。
しかもリピーターが全体の2割を占めています。

人気の理由のひとつが浴衣
色浴衣を選べます。男性は6種類、女性は19種類も用意されています。

さらにお部屋にはパジャマも用意されています。

外国の方が浴衣で外を歩いて戻った後にパジャマに着替えて休む。

お布団は欧米サイズでゆったりと休むことができます。

こうした取り組みなどで2年足らずで破綻した旅館の再生に成功しました。

都会にはない観光資源はたくさんあると思う。うまく生かしてアピールできればまだまだ再生できる旅館もたくさんある。

旅館の再生

ホテルより稼働率の低い旅館。
毎年約1,000件が倒産・廃業になっています。

昨年の旅館の稼働率の平均は37.8%。

株式会社日本総合研究所の高橋進理事長による再生方法として海外からの旅行者を取り組むべきだと言います。

海外からの旅行者を取り込む4つの方法は

  • バスタオルを揃えること
  • 和式トイレを洋式トイレに変更
  • Wellcome to ~と表記する
  • クレジットカードを使用できるようにする

英語は片言で十分だそうです。

あとは経営者の判断で十分に戦えるようになると考えられています。

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