
ホテルの宿泊料金などが割引される全国旅行支援が10月20日に東京都でも始まりました。しかし、一部のホテルなどでは準備が間に合わずに混乱が起きています。
東京都も旅行支援スタート
「連絡来ない…」一部で混乱も
開業70周年を迎えるホテル椿山荘東京。
小川知美記者

ホテル椿山荘東京の一室です。庭園を一望できるお部屋ですが、都民は実質1万円足らずで宿泊することができるんです。
通常料金では1人1泊4万円を超える部屋ですが、東京都の全国旅行支援「ただいま東京プラス」を使うと5,000円の割引となり、平日は3,000円のクーポンが貰えます。さらに都民割(もっとTOKYO)を併用し、ホテル独自のクーポンを合わせると実質1人8,750円(2名1室宿泊時)で宿泊できることに。
このプラン、10月20日からの販売開始を目指していましたが、ホテルのバックヤードを覗いてみると…
ホテル椿山荘東京
マーケティング部
武村美紀さん

ウェブ予約サイトの登録作業をしている。
実は東京都から旅行支援を承認する連絡がなかなか来ず、お客さんへの周知期間を設けるために受付開始を20日から24日に延期したのです。
直前での発表にコールセンターには問い合わせが殺到する事態に。
ホテル椿山荘東京
マーケティング部
武村美紀さん

東京都も申請が殺到して準備に追われていると思う。
お客様ががっかりしたということが非常に心苦しい。
開始が延期になったことを受けて10月20日から宿泊するお客さんには急遽ホテル独自の5,000円のクーポンを発行することに。同等のお得感を実現する狙いです。
一方、港区のホテル「ザ・ライブラリー東京麻生十番」でも混乱が。
小川知美記者

こちらのホテルにはバーテンダーの体験ができるプランがあります。
部屋でカクテル作りができるプランは都民割との併用で一人当たり実質1,200円。通常料金の9割引の目玉プランです。
先週の発表以来、多くの問い合わせが寄せられていましたが…
ザ・ライブラリー東京麻生十番
支配人
保坂憲司さん

申請は済んでいて都の方からの承認の連絡を待っているところ。
受付開始予定の10月20日になってみても東京都から連絡はなく待ちぼうけ状態に。やむなく発売の延期を発表しました。
東京都によるとこれまでに800のホテルや宿から「ただいま東京プラス」事業への傘下申請があったということですが、事務手続きが追いつかず2割のホテルや宿には開始日の10月20日になってもまだ承認をおろせていない状況です。
ザ・ライブラリー東京麻生十番
支配人
保坂憲司さん

できるだけ早く販売を開始していきたい。
心待ちにしているお客様もたくさんいると思うので期待に応えたい。