地域の頑張る企業を取り上げる「輝く!ニッポンのキラ星」。
今回は奈良県からです。
100年続く果物農家の6代目が取り組む新たな挑戦を取材しました。

株式会社堀内果実園
[blogcard url="https://horiuchi-fruit.jp/"]
東京・渋谷。新たなランドマークとして知られる渋谷スクランブルスクエア。

その一等地に関東初出店となる店舗が。
堀内果実園のエキュートエディション渋谷店、村上藍子さん、
奈良の果実農家が運営する果物の専門店。

一番人気は柿を使ったドライフルーツ。

完熟で果実の甘さをしっかり感じられる。砂糖を使わずに仕上げたドライフルーツ。

若者を中心に人気を博しています。

このドライフルーツを作る堀内果実園、ここ5年で売上を5倍に伸ばしているのです。

奈良県南西部に位置する五條市。

柿の生産量は全国一位を誇ります。

ここに堀内果実園がありました。

1903年に創業した堀内果実園は従業員40人、売上は2億6,000万円。


作付面積は合計11ヘクタール、東京ドーム2つ半にも及びます。

堀内果実園の堀内俊孝社長、
ここが標高約300m、柿にベスト。

キレイな空気と水で作られいるのがポイント。

堀内果実園の代表、堀内さん。柿農家の6代目です。

完熟するまで育てて収穫するので甘みが増すといいます。
柿の他にリンゴや梅など6種類のフルーツを育てています。

フルーツの加工を思い立ったのは20年前のこと。
当時の流通は市場に物が集まって、その日に売りさばく。

供給過多の場合、入荷をやめて欲しいという話もあった。

そういう時は廃棄。採算面でもしんどい。

こういう流通はおかしいんちゃうかなという思いがずっとあった。

2012年、果実の加工へと乗り出しました。

今が食べ頃という完熟状態で収穫した柿、生で出荷する以外は保存が効くドライフルーツに。3日から4日かけて乾燥させ甘みを凝縮させます。

柿や梅を使った加工品は人気を呼びましたが、やがて売上は頭打ちに…

いろいろアドバイス頂いて、フルーツ全般を提供してはどうかと。

ミカンやイチゴを栽培している農家と連携を取っていくようにした。

自分の農園だけでは限界を感じた堀内さん、これはと思う農家に声をかけ果物を仕入れることになりました。

同業者同士で通じ合う点がある。

土づくりにこだわっているとか、こだわりがよくわかる。

去年より今年と年々上昇志向でやられている農家さんがいる。

自ら栽培しているからこそ分かる農家の目利き。

ミカンやイチゴ、梨など全国各地の農家と提携しラインナップを増やしたところ、有名なセレクトショップに取り上げられ事業は拡大。

現在100社以上に商品を卸しています。

こうした事業の拡大の裏にはある苦労が…
経営計画書の作成です。

経営計画書は作ったことがなかった。

会社にしてからいろいろ勉強するように。

法人化に必要な経営計画書を悪戦苦闘しながらなんとか書き上げました。すると思わぬ効果も。
人材育成の点で明確に1年1年ステップアップしようと目標を決めたのでみんな成長できた。

事業目標を掲げたことで従業員の働き方が変わったのです。
今では旬に合わせたフルーツを毎月直送で送るサービスも。

堀内さんが選んだ全国のフルーツや加工品が堀内果実園から配送されます。

現在、会員数は数千人にまで増えました。
私たちの拠点でもある奈良の吉野に人が来るような観光施設を作りたい。

フルーツ狩りやフルーツを楽しむ仕掛けを作っていきたい。
