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[WBS]民主派メディア次々消滅!香港「報道の自由」の行方

2022年1月10日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

「雨の中の別れ」とあります。香港の言論の自由を象徴していた民主派系メディア「リンゴ日報」の最終号が発行された去年6月の様子です。

あれから半年が経ちました。香港国家維持法の影響が強まる現地、香港ではいま同様に民主派と見なされるメディアが次々と廃止に追い込まれています。

配信停止が決まったメディアの記者が苦しい胸の内を語りました。

香港で相次ぐメディア停止!記者は「仕事続けられない…」

年の瀬も押し迫った香港。警察車両と報道陣で物々しい雰囲気に包まれていました。

連行され、ビルから出てきたのは…

「林さん、あなたが逮捕された意味は?」

どこの記者だ、記者なのか。

歩いて、止まらないで。

ネットメディア「立場新聞」の編集幹部です。

この日、幹部ら6人が扇動的な出版物の発行を共謀した疑いで逮捕されました。

立場新聞は編集部も家宅捜索を受けたほか、資産が凍結され、その日のうちに配信停止を発表し、記事も削除しました。

リンゴ日報の廃刊後、自由な言論や報道を担っていたネットメディアに当局が伸ばした捜査の手。その衝撃は同業他社にも及んでいます。

「衆新聞」元記者、ダレンさん。

同僚も私も泣いた。とても残念。

こう話すダレンさん。つい先週まであるネットメディアの記者でした。

というのも…

香港ネットメディア「衆新聞」の李月華編集長。

ニュースが法に違反しないのか、変化が激しく判断がつかない。

自信を持って記者たちに仕事をさせてあげられない。

運営停止を発表したのは民主派よりと見られるネットメディア「衆新聞」。

調査報道や掘り下げた特集記事に定評があり、SNSでの登録者数は40万人を超えていましたが、現状では安全が確保できないと継続を断念しました。

香港ではネットメディアでこそ市民が望む報道や発信ができるとダレンさんは手応えを感じていましたが、今後香港で仕事を続けるためには仕事の仕方を変えざるを得ないと無念の思いを語ります。

世界ではさまざまことが発生していて、語る役割を果たすのが私たち記者だ。

私は続けていきたい。ただ今はどこへ行きたいか分からない。

廃止や自主規制に追い込まれていく香港のメディア。当局は一連の対応は報道の自由の侵害とは無関係だと強調します。

林鄭月娥行政長官。

香港で報道の自由が消えたとか崩壊の危機にあるといった批判はあたらない。

だが法の統治こそが香港にとってなにより重要だ。

専門家は今回のメディアへの締め付けは国家安全維持法が成立した20年6月からの流れで、欧米を始めとする諸外国は初期の段階で食い止めることに失敗したと指摘します。

神田外語大学の興梠一郎教授。

国家安全維持法を通す時に中国は欧米の動きが気になった。

外資が出ていったり、香港ドルが暴落したり、キャピタルフライトが起きて一斉にお金を持ち出したりしなかった。

人権や民主主義は大事だが上回る経済的なメリットが香港に有る。

アメリカは最後のカードを切れなかった。だからもうこれは止まらない。

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