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[WBS]自由を求めて…香港脱出!人・巨大マネーが流出!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アメリカの有力シンクタンク「ヘリテージ財団」が毎年発表している世界の経済自由度指数で一昨年まで25年間、首位を続けてきた香港が今年から除外されました。

理由として香港は最終的には中国政府にコントロールされているとしています。

香港から人と巨大なマネーの流出が始まっています。

香港

9ヶ月ほど前、去年6月に施行されたのが…

香港国家安全維持法。通称「国安法」。

一国二制度のもと高度な自治が認められデモや言論の自由が保障されていた香港が一変しました。

香港在住の30代男性です。

香港にいると国安法では何を言ってはだめなのか、何をしてはだめなのかがはっきりしない。

みんな怖くなって口を閉ざす。

周庭(アグネス・チョウ)さんや民主活動家を中心に国安法の国家政権転覆罪などでの逮捕者は今月100人に達しました。それは一般市民も例外ではありません。

無力感がすごい。

移民する、もう準備を進めている。

このままだと5年後は半分くらい移民していると思う。

東洋の真珠と呼ばれ、国際金融都市の地位を築き上げた香港はどこへ。

国安法による香港からの逃避先は97年の中国の返還まで香港が属していたイギリス。

その一人が周庭さんたちと活動を共にしてきた香港立法会の元議員、羅冠聡さんです。

外から香港のためのメッセージを発信する。

同じく元立法会議員の許智峯さんは香港を出た直後、銀行口座が凍結されるという事態に。政府の強硬手段に金融機関まで協力したと批判が集まりました。

さらに香港から巨額のマネーも逃げ出しています。

ロンドンから1時間半ほど、歴史ある街「ヨーク」。

あのハリー・ポッターシリーズの魔法の世界のワンシーンになった街並みが人気の観光スポットになっています。

ロンドン支局の中村航記者、

街を囲むようにある城壁がヨークという街の名物ですが、その目の前、超一等地に建てているマンションがいま香港の人たちに人気だということです。

大型マンション「ハドソン・クオーター」。100億円規模の事業で127の物件があります。

価格は2,600万円から2億6,000万円ほど。まもなく分譲が始まります。

ハドソン・ムーディーのベン・ハドソンさん、

物件広告を香港などのSNSに載せたら最大で週も50万件の反応があった。

人々が資金を香港からイギリスに移すことに大きな関心があると分かる。

今年だけで香港から海外へ4兆円が逃げ出すとの試算も…

特に住むことを目的とした海外の不動産を狙う香港マネーの流出は今後さらに加速。中心になるのは香港の一般市民だと見ています。

イギリス政府が香港市民に特別委なパスポートを許可しようとしている。

投資から発展させてイギリス移住を考える香港市民もでてくる。

特別なパスポートとは…

イギリス政府が中国への対抗処置に出たのです。

イギリスのジョンソン首相、

多くの香港市民にイギリス市民権の道を開く。

中国が開かれた社会の難題なのは疑いの余地がない。

ジョンソン政権は97年の中国返還前に生まれた香港市民が持つ海外市民パスポートでイギリスの市民権を得られるようにしたのです。

自由を求めてイギリスにやって来た家族がいました。

マイノさん(40歳)、香港では100年に1度という雪を見て大はしゃぎするのは8歳の息子です。

香港で一度雪が降ったの知ってる?

いつ?

1930年くらいだっけ…

1900年の…いつかね。

香港の人口は750万人ですがイギリスの市民権を得られる制度では最大540万人が対象。

ただ市民権を得るには6年かかります。

見せてくれたのはあのイギリス海外市民パスポート。このおかげで息子もイギリスに来ることができたのです。

香港の教育制度は子供を同じタイプにしようとしている。

政府は自分たちの考えや価値観でコントロールしようとする。

絶望を覚えて移住を決めた。

移住は子供の将来を思ってのことでした。

イギリスの生活は落ち着く?

うん。

学校に行きたい?

分からない。

移住しても片時も香港のことが忘れられず、ネットでニュースなどをチェック。

なぜなら香港に家族が残っているためです。

母は「残った家族に何があっても香港に戻るな」と。

一度戻ったらどんな理由で出国を妨害されるか分からない。

まずは働き先を見つけ、平穏に暮らしたいと願っています。

もう香港には戻らない。

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