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[がっちりマンデー] 「おらが県こそ輝くNo.1」北海道編!(1)

2019年7月7日

おらが県こそ輝くナンバーワン!

北海道庁

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まずは北海道が日本一作っているものが何かないか、その情報を聞きに札幌にある北海道庁へ。

経済部の松浦隆彰さん、教えてください。

北海道は車関係のでっかいアレを作っているんです。

すごい工場がありますので、ぜひ行ってみてください。

「行ったことあります?」

北海道車体株式会社

[blogcard url="http://hokusha.jp/"]

ということでやって来たのは札幌のお隣、北広島市にある北海道車体って会社。

車関係で北海道が日本一作っているモノとは何なのか?

北海道車体の杉村豊治社長、

こちらでございます。

トレーラーです。

「トレーラーを作っている会社さん?」

はい、そうでございます。

物流を支える巨大なトレーラー!

工業統計によると北海道はトレーラーの生産でダントツの1位。

「あっちにあるのはトレーラーですか?」

トラックでございます。

突然ですがここで大泉洋さんに問題!

見た目が似ているトレーラーとトラックですが、この2つには決定的な違いがあります。

それは一体何でしょうか?芸能界一北海道を愛する大泉さんなら分かりますよね。

正解は、

このように切り離すことができます。

荷台を切り離せるのがトレーラー。

切り離せないのがトラックなんですって。

ところで何でこのトレーラーの生産で北海道が日本一なのか?

実はこの切り離せるというトレーラーの特徴が深く関係しているらしい。

北海道車体の製造部、長内孝志さん、

北海道と本州は橋で繋がっていません。

海運が昔から盛んでありまして。

北海道は本州と橋で繋がっていないため、モノを運ぶ輸送手段は昔から船がメイン。

ということは、

船で輸送するときに荷台だけ切り離して、また輸送された地域でヘッド(運転部分)が出てきて荷台だけを引っ張り出す。

港まで荷物を運んだら切り離して船に乗せる。

本州に着いたら別の運転部分に引っ付ける。これが断然効率が良いってことで北海道ではモノを運ぶのにトレーラーが大活躍。

だからトレーラー作りのNo.1はダントツ北海道なんです。

トレーラーの種類

こちらの北海道車体は年間500台のトレーラーを生産。

その種類も様々で…

トレーラーですけど、積荷によって色んなタイプのトレーラーがあります。

荷物がフォークリフトで積めるように横が開くものや天然ガスを運ぶタイプ。

そしてこちらは天井がない!

積荷の重い硬材関係をクレーンで積み下ろしできるため屋根のない車になります。

「クレーンで積むから屋根があると邪魔なんですね。」

そうです。

キングピン

そんな形は色々ですが、その荷台を引張る方法はどれも同じ!

それが、

これ、キングピンって言うんですよ。

これで36トン引っ張る。

これ、一箇所なんですよ。

運転部分と荷台をつないでいるのはたった1つのピン。

これだけで36トンもの重さを引っ張っているんですって。

レーラーの作り方

気になるのはこのトレーラーの作り方。

実は北海道車体ではかなり意外な方法で作っている。

北海道車体の生産部、佐々木和弘さん、

全行程、ほぼ手作りになります。

全てオーダーメイド。

トレーラーは見た目が同じでも積む物の重さに合わせて鉄の強度を微妙に変えている。

これが1台1台違うからほとんどの工程がほぼ手作業。

職人技が詰まってるんです。

その中でも一番の肝となるのが…

フレームの溶接作業をしてる工程です。

トレーラーの最も重要な部分は最大36トンもの重さを支えるフレーム。

1つ1つ鉄を溶接して組み立てていくのですが、どうしても重みと熱で歪みが出てしまう。

こちらが溶接を終えたフレーム。

フレームも曲がってます。

「えっ曲がってます?」

確認のため、まっすぐな鉄を合わせてみると…

ご覧の通り隙間がたくさん。確かに曲がっています。

このままお客さんに納めてしまうとまっすぐ走らなくなる。

5mm以内でおさめるように。

重い荷台を引っ張るトレーラーはここが5っm以上歪んでいるだけで荷台のバランスが崩れまっすぐ走れなくなってしまう。

その歪みを直すのがこの道30年、奈良寿さんの職人技!

突然、バーナーでフレームを炙り始めた!これで真っ直ぐになるの?

「まっすぐになりました?」

まっすぐになってます。

そして・・

「おー!すごい!すごいじゃないですか。」

先程の歪みがなくなり、見事まっすぐになっている!

これ、熱で鉄が縮む性質を利用した技で、どこにどの程度の熱を加えるかはベテランの経験と勘だけが頼りなんだとか。

そんなすごい技術を持つ北海道車体。

売上も絶好調で6年連続のアップ。昨年は過去最高の59億円に!

北海道車体はトレーラーでがっちり!

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