今週も東京都心は真夏日が続き厳しい残暑となりました。
「THE行列」はこんな日に食べたくなる前代未聞のスイーツです。
Sebastian(セバスチャン)
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週末の東京・渋谷。繁華街を抜けると50人を越す行列がありました。その先には氷の文字が…。
かき氷だけど、かき氷じゃないような。
よく形を保っていられるなと。
それは常識破りのスイーツでした。
かき氷店のセバスチャン。
この店の一番人気が、
マンゴーのショートケーキです。
見た目はまさにホールケーキの「マンゴーのショートケーキ(1,200円)」。
ところが切ってみると中はスポンジではなくかき氷がぎっしり。
中が氷だ、すごいね!
マンゴーのショートケーキ
まず削った氷にマンゴーソースをかけます。その上にさらにかき氷をのせて、またマンゴーソースをかけます。
氷を固めたあともまんべんなくマンゴーソースをかけていきます。
これを生クリームで包み込み、最後にマンゴーを乗せて完成です。
かき氷と生クリームが口の中で絶妙に溶け合います。
めっちゃマンゴー。
やわらかい。ふわふわ。
川又浩店長
このかき氷を編み出したのがオーナーで店主の川又浩さん。
1日7時間作り続けている。腱鞘炎になりかけ。
20年前、パリでフランス料理の修行を積んだ川又さん。日本に戻り長年の夢だったバルを2011年6月に開業しましたが売り上げは思うように伸びませんでした。
そんな時、近年のかき氷ブームに川又さんは注目。
ケーキ型などフランス料理の菓子作りの経験を生かしたかき氷店に2012年に転換しました。
ところが、
かき氷はそれほど儲からない。
売り上げは飛ぶように売れる好調な夏とは一転、冬は落ち込むからです。
実は店の経営を支えるある秘策がありました。
お弁当
平日の昼、店内では、
暑いからこれにする。
酢豚でいいですか?
売っていたのはお弁当です。
正午前からお客様がひっきりなしに買いに来ます。
お客様は、
この周辺にお弁当を出してくれる店がない。
早く来ないとなくなってしまう。
通称「奥渋谷」と呼ばれるこの地域、中心部から外れているものの多くのビジネスマンが行き交います。
そうした人を狙ってランチ営業する店は点在しますが、持ち帰り弁当を販売する店は少ないのです。
川又さんは、
ランチ営業した場合、うちだと18席なので2回転ぐらい。40食くらいしか売れない。お弁当は作っておけば80食売れる。
平日は午前11時半からビジネスマンを狙ってお弁当を、その後、午後1時半から夕方まで若い女性をターゲットにかき氷を販売します。
この二毛作経営が店の安定した売上を確保する秘密でした。
あまり二毛作はない。ほかのビジネスでは。かき氷と弁当は非常に良い組み合わせだった。