ハッピーマム平和台
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東京都練馬区にある認可保育園「ハッピーマム平和台」。
午前7時半、最初の子供が来ます。
8時を過ぎると次々と子供がやって来ます。
保育士は子供の体調やお迎えの時間など保護者に確かめることが多くあります。
1~2歳クラスでは保育士3人で子供6人を保育します。
オムツを替えるときは保育士が1人付きっきりになります。
グズる子をあやすのも付きっきり。
その間、他の保育士は1人で3人の子供を見ます。
常に全体を見て個々という感じ。何かあったら大変なので。
政府は1歳児なら保育士1人につき6人を受け入れるように要請をしています。
現実的には難しいと思う。後ろになった場合、目が届かなくなってしまう。3~4人が限度かと思う。
昼食の後はお昼寝の時間、しかし保育士は定期的に体温を測り、親への連絡帳の記入もしなければいけません。
その頃、園長の古厩結香さんはシフトに悩んでいました。
月に2回は週6勤務がある状況。労働時間が長くなってしまって。本当に明日、明後日、早急に欲しい状況。
こうした人材不足を残業で補っているため労働環境は過酷を極めていました。
休み時間が全く取れないので、もう少し保育士が増えてくれると助かる。
三宅恵里社長
この状況に危機感を感じていた三宅恵里社長。
状況を園長に尋ねます。
フルタイムの保育士がいると助かります。早番も遅番も。
早急に入れないといけないと切実に感じる。
HybridMom(ハイブリッドマム)株式会社
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三宅恵里社長が2011年に立ち上げたハイブリッドマム株式会社。
東京都内で9つの保育園を運営しています。
その全てで保育士が足りていないのが現状です。
残業とか続いてしまうと体に負担が来て長く勤められない。できるだけ規定通り返す体制はとても重要。
ハッピーマム福住
東京都江東区のハッピーマム福住。
ここに少し変わった働き方をする保育士がいます。
平松まゆかさんです。
平松まゆかさんはここで働くだけでなく、別のクラスに娘の絆凪ちゃんを預けています。
娘も慣れてすごく楽しそうにしているので、あまり意識はしないようにしている。切り替えている。
平松まゆかさんは保育士の資格を所得後、託児所に勤務。2014年の出産後は育児のため専業主婦になりました。
2015年11月に保育士として復職しました。
以前の平松まゆかさんのように資格を持ちながら保育園で働いていない人を潜在保育士といいます。
その数は約80万人にもなります。
家庭との両立が難しく復職する人が少ないといいます。
そこで三宅恵里社長は潜在保育士を活用しようと考えたのです。
正社員として採用して年2回のボーナスも支給します。
子供を預ける場合は保育料を半額にしています。
さらに時短勤務を導入して、仕事と家庭を両立しやすくしています。
子供を連れての出勤になるので空いている時間帯に出勤ができるのは助かる。母親としてできることはできているので充実している。
長谷川キャリアサポート株式会社
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平松まゆかさんのよう潜在保育士を掘り起こすために三宅恵里社長は人材紹介会社の長谷川キャリアサポート株式会社を訪れます。
例えば「お母さん保育士」とかをお抱えでしょうか?小さなお子さんがいて預ける所がなくて、それで働けない保育士さんはいますか?
三宅恵里社長は子育て中の潜在保育士を優遇する独自の制度を伝えます。そこには週休3日や自宅家賃補助など手厚い待遇があります。
しかし、
保育士不足というのは、かなり深刻なので1人に5~6社が手をあげるような状態。
保育士は争奪戦の時代。厳しい現実を突きつけられます。
株式会社エス・エム・エスキャリア
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三宅恵里社長が次に訪れたのは人材紹介会社の株式会社エス・エム・エスキャリア。
株式会社エス・エム・エスキャリアは看護師専門の人材紹介会社です。
保育士と同等に看護師も同じようにみなされる。資格者というかたちで。
国の規定では「看護師又は准看護師を1人に限って、保育士とみなすことができる」とされています。
三宅恵里社長はそこに着目しました。
株式会社エス・エム・エスキャリアの担当者は
ブランクがあるから医療行為が怖いという人や土日は夫と時間を合わせたい人や待機児童になって預け先がない、だから預け先と同じ保育園で働きたい人は結構多い。
前向きな回答が得られました。
水村清香さん
ハイブリッドマム株式会社に面接に訪れた水村清香さん。
三宅恵里社長が訪ねた人材会社からの紹介です。
看護師の資格を持っています。
看護師としてフルタイムで働くのは非常に難しい。家庭と両立しながら働けるののが非常に魅力的でした。
三宅恵里社長にとってようやく現れた狙い通りの人材。
水村清香さんは10歳と2歳の男の子と夫の4人家族です。
専門学校を卒業後、6年半看護師として勤務。
結婚を機会に退職しました。
2014年に復職するために保育園に応募しましたが
いろいろ手を尽くしても全く通知すらもらえない状況。
2016年3月にナース人材バンクに登録。
紹介されたのがハイブリッドマム株式会社でした。
保育士として採用された水村清香さん。
4月19日に次男と一緒に初出勤です。
勤務するのはハッピーマム門前仲町。
次男を2歳児クラスに預けて仕事に向かいます。
保育の現場は看護学校の実習以来、約20年ぶりです。
すごく緊張しますね。手を洗うと気持ちが引き締まります。
水村清香さんは0歳児のクラスを担当します。
水村清香さんが入ったことで、この保育園では0歳児ならさらに3名受け入れることができるようになりました。
シフトを組む富永紗緒里園長は
1人入るだけでも「この時間足りなかった」という悩みが解消される。お子さんを増やしていく力にもなる。
仕事を終えた水村清香さんは
安心して預けられるので、長く働いていきたいと思っています。
株式会社ウェルクス
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ハイブリッドマム株式会社に人材派遣会社の株式会社ウェルクスが1人の面接希望者を連れてきました。
やってきのたは生後3ヶ月の赤ちゃんを抱えた遠藤咲子さん。
待ちに待った潜在保育士でした。
条件としてこの子を預けて自分が働くのが大前提で、こちらの会社が子育てのお母さん保育士を応援している。
潜在保育士を掘り起こす活動が実を結び始めています。
復職する保育士がどんどん増えていくと保護者が安心できたり、今起きている待機児童の問題を解決する一助になるのではないか。
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