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[WBS]対策商品やサービスも!寒さ本番「節電の冬」どう乗り切る[株式会社ハンズ]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

師走の初日は全国的に寒い一日となりましたが、12月1日からスタートしたのが政府による節電要請です。冬は7年ぶりとなりますが、節電対策として街では新たな商品やサービスも登場しています。現場を取材しました。

東京も真冬並みの寒さに
節電要請で対策は?

全国的に今シーズン一番の寒さとなった12月1日。北海道は強い寒気の影響で大荒れになっていて、札幌では最高気温がマイナス3.5度と今シーズン初めての真冬日に。

東京都心でも日中の気温が8.8度と前日と比べて10度近く下がり、1月下旬並みの寒さになりました。

東京都内の商店街にある後藤かまぼこ店はおよそ40種のおでん種を90円から販売している地元の人気店。

お客さん

きょうは一段と冷えてきたので温かいものが食べたいなと。

お客さん

ちょっと寒いのでおでんの文字につい引かれてしまった。

12月1日はおでんを大量に購入する人が多く、売り上げが前日に比べて1.5倍以上に。

後藤かまぼこ店
後藤直美さん

冬は書き入れ時。
夏は遊んでいるようなものなので。

師走とともにやって来た冬本番の寒さ。こうした中、12月1日から始まったのが冬の電力需給に対応するための節電要請です。

松野官房長官

無理のない範囲での節電・省エネへのご協力を改めてお願いさせていただく。

冬としては7年ぶりの節電要請で、政府は全国の家庭や企業に対して来年3月末まで節電の協力を呼び掛けています。

電力の供給余力を示す予備率は安定供給に必要な3%を確保できる見通しですが、需要が予想外に増えた場合などに備える狙いがあります。

電気料金が上がる中、家庭でも優しい節電でどんな工夫を…

市民

省エネ家電の買い替えをした。
消費電力は下がっていると電気店に言われている。

市民

あれ使おうと思って「ホカロン」。

番組スタッフ

「ホカロン」で我慢する?

市民

我慢する。
ポケットや腰のあたりに入れておけばあたたかいから。

7年ぶり冬の節電要請

売れている防寒グッズは…

やって来たのは東京渋谷区にあるハンズ渋谷店。

専用コーナーにはさまざまな防寒グッズが並びます。

充電して繰り返し使える湯たんぽは1年前に比べておよそ56%、足のツボを温めて体を冷やさないソックスのシリーズがおよそ61%売り上げを伸ばしています。

ハンズ
広報部
高野真季さん

体の部位ごとを温める商品が売れているのが特徴。
電気代が高くなったので、なるべくエアコンを使わず自分自身を温める。

そして、先月発売されたばかりだという商品「ウォーマーネックリング」。猛暑の夏に見かけた商品と形は似ていますが…

ハンズ
広報部
高野真季さん

夏に首に巻いて冷やすものがはやった。
そちらの温めるバージョン。

リング形状の中には特殊な液体と無数のコインのような金属、この金属で液体に衝撃を与えると…

衝撃を与えて10秒ほどで中の液体が結晶化。およそ50度まで温度が上昇します。

充電する必要がなく、1時間ほど暖かさが続きます。5分ほど煮沸すれば前の状態に元通り。300回ほど繰り返し使えます。

中垣正太郎キャスター

ほかに温めるものありますか?

ハンズ
広報部
高野真季さん

耳に付けるイヤリングタイプ。

お灸をカジュアルなデザインに変えた「リラックスQ ほっとイヤリング」。こんな小さいもので温かくなるのかと思われますが、使って2分後には中垣キャスターの額には汗がにじみます。

ハンズ
広報部
高野真季さん

こちら持続時間が15分間なので、例えばテレワークで休憩中とかに貼ってもらって気軽に試せる商品。

また、小池都知事が推奨しているタートルネックですがネックウォーマー関連の商品も人気で去年より売り上げがおよそ40%伸びています。

消灯して外出→10%引きに

外出することで節電につなげようとする動きも。

東急沿線の商業施設では12月1日から温かい商業施設で過ごし、家庭での節電につなげる"ウォームシェア"を活用したキャンペーンが始まりました。

対象の店では…

TORQUE 副店長
北澤恵理さん

人気のケイジャンチキンのオーバーライス。
1,100円で通常は出しているので、クーポンを使えば990円になる。

この商業施設「渋谷ストリーム」では10店舗以上で特設サイトに表示されるクーポンを見せると代金が10%引きになるなどのサービスが。

自宅の電気を消して、施設に出かければクーポンを使ってお得に買い物をしながら自宅の節電にもつながると呼び掛けています。

お客さん

節電に参加したいが、方法はあまりない。
いろいろな施設に行ってみたい。

担当者は…

東急 社会インフラ事業部
佐藤敬久さん

いろいろなかたちの新しい節電を体験していただいて、節電という社会課題に少しでも皆さんが意識を持てる取り組みを後押ししたい。

コスト37%削減の発電空調とは

節電に向けた新しいシステムの開発で提携をした企業も。

それがパナソニックとヤンマー。

パナソニック
道浦正治副社長

ヤンマーとともに1%のエネルギーも無駄にしない社会の実現に挑戦したい。

12月1日に2社が共同で発表したのが中小事業者向けの新たな発電空調システム。

実はパナソニックは熱を利用して、空気を冷やす技術を50年以上開発。

一方、ヤンマーはガスを使った事業者向けの小型発電機でトップシェア。

その2社の強みを活かし、発電の際に出る廃熱を冷暖房にも活用できるシステムを来年度から本格的に提供します。

これを導入すれば電気代などのエネルギーコストを最大37%削減できるといいます。

パナソニック 空室空調社
業務用空調ビジネスユニット
小松原宏さん

イニシャルコスト(初期費用)は最初に2つの機械を導入するので若干かかるが、5~6年でカバーできるのはお客様にとってもメリットは大きい。

すでに大学や病院では導入が始まっていて、今後は工場や公共施設など全国の中規模施設をターゲットに1,200億円規模の事業に拡大したい狙いです。

パナソニック 空室空調社
業務用空調ビジネスユニット
小松原宏さん

節電要請が出ているが、ある意味ビジネスチャンス。
いい機会だし、お客様にも喜んでもらえると思う。

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